高校受験まで残り1か月になると、「5教科のうち何を優先すればいい?」「苦手単元を最初からやり直した方がいい?」「過去問はどのように使えばいい?」と迷う受験生は少なくありません。
入試1か月前は、これまでと同じように全範囲を広く勉強する時期ではありません。過去問や模試で現在の得点状況を確認し、本番で取りたい問題を落としている教科・単元に学習時間を使うことが重要です。
また、5教科すべてに同じ時間を使う必要もありません。英語で単語や文法の抜けが多い場合と、数学で基本問題は取れているものの関数や図形で失点している場合では、残り1か月に優先する勉強が変わります。
この記事では、広島で中学生の高校受験を支える明光義塾の視点から、高校受験1か月前の勉強法、5教科で優先したい内容、過去問の使い方、残り4週間の進め方まで解説します。入試直前だからこそ、勉強する範囲を広げすぎず、本番で得点できる問題を増やしていきましょう。
高校受験1か月前は過去問の失点から勉強の優先順位を決める


高校受験まで1か月になると、「まだ苦手な単元が残っているから、中1の内容から全部やり直した方がいいのでは」と不安になることがあります。しかし、残された時間の中ですべての単元を同じ深さで復習するのは現実的ではありません。
この時期は、これまで受験勉強で身につけてきた内容を、本番でも正解できる状態にすることを優先します。過去問や模試で正解できている問題、間違えることが多い問題、もう少しで解けそうな問題を見ながら、どこに時間を使うかを決めます。
特に確認したいのは、「知識はあるのに間違えた」「途中までは解けた」「時間があれば解けた」という問題です。まったく解き方が分からない難問よりも、解説を確認すれば理解できる問題を優先すると、残り1か月で自力で解ける問題を増やしやすくなります。
入試直前は勉強量を増やすことだけを考えるのではなく、何をやらないかまで決めることが大切です。
残り1か月は過去問で失点した苦手単元から戻る
受験勉強を続けていても、入試1か月前の時点で苦手単元が残っていることはあります。数学の図形が苦手、英語の長文で時間が足りない、理科の計算問題が安定しないなど、課題は生徒によって異なります。
ここで、苦手な教科を教科書の最初からすべてやり直そうとすると、ほかの教科を確認する時間まで減ってしまいます。
まず過去問や模試を見て、その苦手単元がどのような問題で失点につながっているのかを確認します。基本問題でも失点しているのであれば基本へ戻り、基本は解けているのであれば間違えた問題や似た問題を中心に取り組みます。
受験勉強を秋からどのように進めるかを確認したい場合は、中3の秋からでも高校受験に間に合う?成績別に優先したい勉強を解説も参考にしてください。入試1か月前は、秋の立て直しからさらに範囲を絞り、本番へ向けた仕上げに入る時期です。
過去問で取れている問題と落としている問題を確認する
高校受験1か月前は、過去問を使って現在の得点状況を確認します。大切なのは合計点だけを見ることではありません。
どの大問で得点できているのか、どの単元で繰り返し失点しているのか、時間が足りなくて解けなかった問題があるのかまで見てください。
例えば数学で計算問題はほぼ正解できているのに関数で毎回失点しているなら、計算問題を何十問も追加するより、関数の基本問題や過去問で間違えた問題へ戻る方が優先度は高くなります。
過去問は「何点だったか」を確認するだけではなく、残り1か月で優先する教科・単元を決めるためにも使います。
正解できるはずの基本・標準問題の失点を減らす
直前期になると、難しい問題を解けないことが気になりやすくなります。しかし、入試では難問だけが得点差につながるわけではありません。
計算ミス、漢字や英単語の書き間違い、問題文の読み違い、単位の付け忘れなど、本来なら正解できる問題を落としている場合は、まずそこを減らす必要があります。
過去問を解いたあとに、必要な知識がなくて間違えた問題と、分かっていたのに間違えた問題を同じ扱いにしないでください。後者は、解き方や確認方法を変えることで本番までに改善できる余地があります。
基本・標準問題で安定して得点できるようにすることは、5教科の合計点を安定させるうえでも重要です。
難問より「途中まで解けた問題」を優先して取り切る
残り1か月で優先したいのは、まったく手が出ない問題より、途中までは解けた問題や、解説を読めば理解できる問題です。
例えば数学で最後の難しい設問に時間を使うより、大問の前半で間違えている基本・標準問題があるなら、まずそちらを解ける状態にします。
英語でも、難度の高い長文だけを繰り返すのではなく、単語不足や基本文法のミスで落としている問題があれば、そこから確認してください。
「難しい問題を解けるようにする」ことだけではなく、「途中まで解けている問題を自力で最後まで解けるようにする」という視点で、残り1か月の勉強を決めましょう。
高校受験1か月前の5教科は何を優先する?直前期の勉強法


高校受験1か月前は、5教科を同じ方法で勉強するのではなく、教科の特徴と自分の失点状況に合わせて内容を変えます。
英語や国語は、長文・読解問題を制限時間の中で解く練習を続けます。数学は実際に問題を解きながら、基本問題での失点を減らします。理科・社会も暗記だけではなく、入試形式の問題で知識を使えるか確認します。
また、得意教科だから勉強しなくてよいわけでも、苦手教科だけにすべての時間を使えばよいわけでもありません。得意教科の得点を維持しながら、伸ばせる教科や単元へ時間を多く使います。
ここからは、英語・数学・国語・理科・社会について、高校受験1か月前に優先したい勉強を確認します。
英語|単語・文法の抜けを確認しながら長文を時間内に読む
英語では、まず過去問や模試で間違えた単語・熟語・文法を確認します。長文が読めない原因が読解力だけではなく、単語や基本文法の抜けにあることも少なくありません。
単語は英語を見て意味が分かるだけでなく、日本語から英語を書けるかも確認します。英作文が出題される場合は、基本的な語順や時制を間違えないようにします。
長文問題は、残り1か月も継続して解いてください。この時期は内容を読み取れるかだけではなく、制限時間の中で設問まで解き切れるかを確認することが重要です。
過去問で時間が足りない場合は、どの大問に時間を使いすぎているのかを確認し、本番での時間配分まで決めておきましょう。
数学|計算を落とさず関数・図形の基本問題を取り切る
数学では、計算問題など本番で取りたい問題を安定して正解できるか確認します。直前期だからといって、難しい関数や図形だけに時間を使う必要はありません。
計算で符号を間違える、途中式を飛ばしてミスをする、問題文の条件を読み落とすなど、これまで繰り返している失点があれば優先して確認します。
関数や図形についても、後半の難問だけではなく、座標を求める、式を作る、角度や長さを求めるといった基本・標準問題を自力で解けるか確認してください。
過去問を解くときは、一問に時間をかけすぎず、後から戻る問題を決める練習もしておくと本番の時間配分を決めやすくなります。
国語|漢字・語句を確認しながら読解の時間配分を固める
国語は、直前期でも漢字や語句の確認を続けます。過去問や模試で書けなかった漢字があれば、もう一度自分で書けるか確かめてください。
読解問題では、ただ問題数を増やすのではなく、どの部分を根拠に答えたのかを確認します。選択問題であれば、正解の選択肢だけでなく、ほかの選択肢がなぜ違うのかまで考えます。
また、国語は一つの文章に時間を使いすぎると、後半の問題に十分な時間を残せないことがあります。過去問では時間を測り、大問ごとにどの程度の時間を使っているか確認してください。
漢字・語句の知識問題と、読解で考える問題の両方を確認し、本番で最後まで解き切るための時間配分を固めます。
理科|暗記だけでなく計算・実験・グラフの失点を減らす
理科は、重要用語を覚えるだけではなく、計算、実験、グラフなど、自分が過去問で失点している問題形式を確認します。
計算問題では、公式を覚えているかだけでなく、何を求める問題なのか、どの数値を使うのか、単位が合っているかまで確認します。
実験問題では、実験の目的、条件、操作、結果、そこから分かることを読み取れるか確認してください。グラフでは、縦軸・横軸・単位を見て、変化を説明できるかを確かめます。
知識問題で落としている単元と、計算・実験などで落としている単元を分けて確認すると、残り1か月で何を優先するか決めやすくなります。
社会|覚えていない知識を減らし資料問題まで確認する
社会は直前期にも知識を確認しやすい教科ですが、用語を眺めるだけで終わらせないことが重要です。
歴史なら出来事の順番や関係、地理なら地域の特徴と資料、公民なら制度や役割の違いまで確認します。
過去問で資料問題を間違えている場合は、資料のタイトル、単位、年代、地域など、何を見れば答えにつながるのかを確認してください。
覚えられていない知識を減らしながら、過去問ではその知識を使って答えられるかまで確認しておきましょう。
高校受験1か月前の過去問は「点数を見る」だけで終わらせない


高校受験1か月前になると、過去問を解く機会が増えます。しかし、年度ごとの点数だけを確認して次の過去問へ進んでも、同じ単元で繰り返し失点することがあります。
過去問を解いたあとは、どの問題を間違えたのかだけでなく、なぜ間違えたのかまで確認してください。知識が不足していたのか、解き方を思い出せなかったのか、時間が足りなかったのか、単純なミスだったのかで次に行う勉強は変わります。
また、過去問だけを繰り返す必要はありません。弱点が見つかったら、学校ワーク、これまで使ってきた問題集、塾の教材などへ戻ってその単元を補います。
過去問は点数を確認するためだけでなく、次に何を勉強するかを決めるためにも使いましょう。
各教科を本番と同じ制限時間で解く
過去問に取り組むときは、各教科をできる限り本番と同じ制限時間で解きます。時間を気にせず解く場合と、制限時間の中で解く場合では、時間内に解き切れる範囲が変わることがあります。
時間を測ることで、「数学の後半までたどり着けない」「英語の長文で時間を使いすぎる」「国語の記述で止まってしまう」といった課題も見つけられます。
最初からすべての問題を時間内に解こうとせず、どの問題から解き、どの問題を後回しにするかも考えてください。
本番を意識して解く経験を重ねることで、自分が時間を使いすぎている大問や問題も分かるようになります。
過去問の失点は原因を確認して次の勉強を決める
過去問での失点は、すべて同じ原因ではありません。知識を覚えていなかった問題と、知識はあったのに計算を間違えた問題では、次に取り組む内容が違います。
知識不足であれば教科書や暗記教材へ戻ります。解き方が分からなかったのであれば、同じ単元の基本・標準問題を確認します。
時間が足りなかったのであれば、解く順番や一問に使う時間を見直します。計算ミスや読み違いであれば、自分がどこでミスをしやすいのかを確認してください。
原因を確認してから勉強へ戻ることで、次に取り組む学習内容を決めやすくなります。
解説を読んだ問題は何も見ずにもう一度解く
間違えた問題の解説を読んで「分かった」と感じても、それだけで次に同じ問題を解けるとは限りません。
解説を読んだあとは一度閉じて、もう一度最初から自分で解き直してください。途中で再び止まる場合は、まだ解き方が十分に身についていません。
その場で解けた問題も、数日後にもう一度解くと忘れていることがあります。特に何度も間違えている問題は、時間を空けて再確認します。
過去問の解説を読むことを復習の終わりにせず、何も見ずに解き直せるところまで進めることが重要です。
時間が足りない教科は解く順番まで決める
過去問を解いて毎回時間が足りない教科がある場合は、「もっと速く解こう」だけでは改善しにくいことがあります。
まず、どの大問に何分使っているのかを確認してください。一問に時間を使いすぎているのか、最初から順番に解くことで後半の解ける問題に手を付けられていないのかを見ます。
難しい問題で止まったときに一度飛ばす、先に解きやすい大問から進めるなど、点数を取りやすい順番を過去問で試します。
本番になって初めて解く順番を変えるのではなく、1か月前から過去問で試し、解く順番と時間配分を決めておきましょう。
過去問で見つけた弱点を普段の教材へ戻って補う
過去問で同じ単元を繰り返し間違える場合、別年度の過去問へすぐ進むだけでは弱点が残ります。
例えば数学の関数で失点しているなら、これまで使ってきた問題集の関数の単元へ戻ります。英語の文法で間違えたなら、その文法の基本問題を解き直します。
普段の教材で基本を確認したあとに、過去問や似た問題でもう一度解けるか確かめてください。
過去問と普段の教材を行き来しながら弱点を減らすことで、同じ単元の失点を減らしやすくなります。
高校受験まで残り1か月の4週間はどう勉強する?


残り1か月を有効に使うには、「毎日5教科を頑張る」と決めるだけではなく、4週間の中で何を確認するかを考えておくことが重要です。
最初の週は過去問で現在の得点状況を確認し、その後は見つかった弱点を補います。入試が近づいてきたら、新しい教材や難しい問題に手を広げるより、これまで間違えた問題を自力で解けるか確認する時間を増やします。
ただし、4週間の計画を最初に固定する必要はありません。過去問の結果に応じて、優先する教科や単元も変わります。
週ごとに結果を確認しながら、残された時間をどの教科・単元に使うかを決めていきましょう。
4週間前|過去問で5教科の現在の得点と失点単元を確認する
入試4週間前は、過去問を使って現在の得点状況を確認します。
5教科の合計点だけを見るのではなく、教科別・大問別にどこで失点しているのかを見てください。
この段階で、基本問題を落としている教科、時間が足りない教科、知識不足が多い教科などが分かれば、残り3週間の優先順位を決めやすくなります。
まず現在の得点状況を確認し、何となく苦手だと感じている教科ではなく、実際に失点している内容から優先する教科・単元を決めます。
3週間前|基本・標準問題で失点している単元を優先して戻る
3週間前は、過去問で見つかった弱点を普段の教材へ戻って確認する時期です。
ただし、すべての苦手単元を同じように扱う必要はありません。基本問題で失点している単元や、少し復習すれば解けそうな内容を優先します。
教科書の例題、学校ワーク、これまで使ってきた問題集などから必要な問題を選び、自力で解けるまで確認します。
一度解けるようになったら、似た問題や過去問へ戻り、数値や聞かれ方が変わっても対応できるか確かめてください。
2週間前|過去問と弱点補強を繰り返して得点を安定させる
2週間前は、過去問を解く日と、そこで見つかった弱点を補う日を組み合わせて進めます。
過去問の点数が上がっていても、毎回違う問題で大きく失点しているのであれば、まだ得点が安定しているとは言えません。
前回できなかった問題が今回は解けているか、基本問題の取りこぼしが減っているか、時間内に最後まで解き切れているかを確認します。
残り2週間では、新しいことを増やすよりも、これまで勉強した内容を本番の制限時間でも解ける状態にしていくことを意識しましょう。
1週間前|新しい教材に手を広げず間違えた問題を最終確認する
入試1週間前は、新しい問題集や難しい単元へ手を広げすぎないようにします。
これまで使ってきた教材や過去問を見返し、何度も間違えた問題、覚えにくかった内容、自信がない問題を優先して確認します。
英単語、漢字、理科・社会の重要事項なども、見れば分かるだけではなく、自分で答えられるか確認してください。
本番直前に手を付ける範囲を広げるのではなく、これまで勉強してきた内容の中でまだ自力で答えられないところを減らしていきます。
前日・当日|暗記事項と持ち物を確認し睡眠時間を確保する
入試前日は、難しい問題を長時間解き続けるより、これまで間違えた内容や暗記事項を短く確認します。
英単語、漢字、公式、理科・社会の覚えにくかった用語など、自分が最後に見ておきたい内容に絞ってください。
勉強だけでなく、受験票、筆記用具など、受験校の案内で指定された持ち物も確認します。会場までの移動時間や出発時刻も前日までに確認しておきましょう。
夜遅くまで新しい内容を勉強し続けるのではなく、翌日に集中して問題に取り組めるよう、睡眠時間を確保することも直前期の準備の一つです。
高校受験1か月前は5教科を広げすぎず、過去問で見つけた失点を減らそう


高校受験1か月前は、5教科すべてを最初からやり直す時期ではありません。過去問や模試から現在の得点状況を確認し、残り4週間でまだ自力で解けない問題に学習時間を使うことが重要です。
英語なら単語・文法と長文、数学なら計算と基本・標準問題、国語なら漢字・語句と読解の時間配分、理科なら暗記・計算・実験・グラフ、社会なら知識と資料問題というように、教科ごとに確認する内容を変えます。
過去問も、点数を確認して終わりにしないでください。間違えた原因を確認し、必要であれば普段使っている教材へ戻り、もう一度自力で解けるようにします。過去問と普段の教材を行き来しながら、同じ失点を減らしていきます。
また、入試が近づくほど新しい教材を増やすのではなく、これまで勉強してきた内容を何も見ずに解けるか確認することが大切です。残り1か月だからこそ、やることを広げすぎず、自分がまだ解けない問題に時間を使ってください。
明光義塾では、過去問や模試の結果、現在の学力、志望校を確認しながら、一人ひとりに必要な直前期の学習内容を考えています。高校受験に向けた中学生の学習については、中学生の個別指導でも紹介しています。「残り1か月で何を優先すればよいか分からない」「過去問を解いても点数につながらない」という方は、お問合せ・体験授業からご相談いただけます。
📞 0120-939-906(受付:13:00〜21:00/日・月・祝休)

