定期テストの前日になると、「今から何を勉強すればいい?」「5教科を全部やり直した方がいい?」「学校ワークがまだ終わっていないけれど、どこから手を付ければいい?」と迷う中学生は少なくありません。
テスト前日は、限られた時間の中で全範囲を最初から勉強し直す日ではありません。これまで勉強した内容の中から、覚えきれていないところや、以前間違えた問題、テスト本番で失点しやすいところを確認する時間として使うことが大切です。
また、国語・数学・英語・理科・社会では、前日に確認したい内容が違います。数学なら公式を見るだけでなく基本問題を実際に解き、英語なら単語に加えて基本文や教科書本文まで確認するなど、教科ごとに方法を変える必要があります。
この記事では、広島で中学生の定期テスト対策を行う明光義塾の視点から、定期テスト前日にやること、5教科ごとの最終確認、勉強が終わっていないときの優先順位、前日に避けたい勉強のやり方まで解説します。
定期テスト前日は「全部やり直す」より、解ける問題を確実にする


定期テスト前日に「まだ不安だから」と教科書や学校ワークを最初から全部やり直そうとすると、時間が足りなくなります。前日は、これまで取り組んだ内容の中から確認する範囲を絞ることが重要です。
特に優先したいのは、一度勉強したのにまだ自信がない問題です。以前間違えた問題、答えに迷った問題、覚えたつもりでもすぐに答えが出てこない内容を中心に確認します。
すでに何度も正解できている問題へ多くの時間を使うより、前日は、まだ不安が残る問題を優先した方が時間を使いやすくなります。
まずは学校ワーク、授業プリント、教科書、ノートを見ながら、「テストで同じ内容が出たら間違えそうなところはどこか」という視点で確認してください。
前日までに一度解いた問題から確認する
テスト前日は、初めて見る問題に次々取り組むより、これまでに一度取り組んだ問題をもう一度確認することを優先します。
一度解いたことがある問題なら、どこで間違えたのか、どの考え方が分からなかったのかを確認しやすくなります。前回間違えた問題を何も見ずに解けるようになっていれば、前回間違えた内容を一つ減らせています。
反対に、前に解いたときは正解していても、今やってみると解けないことがあります。その場合は、以前できたから大丈夫と考えず、もう一度解き方を確認してください。
前日の確認では、「やったことがあるか」ではなく、「今、何も見ずに解けるか」を基準にしましょう。
学校ワーク・授業プリントで間違えた問題を優先する
学校ワークや授業プリントで間違えた問題は、テスト前日に優先して解き直したい問題です。一度つまずいた問題を見ると、どの知識や解き方がまだ不十分なのかが分かります。
前日にもう一度解くときは、答えや解説を見ながら進めるのではなく、まず何も見ずに自分で解いてください。
それでも解けなければ、解説や教科書を確認し、どこで止まったのかを確認します。そのあと、答えを閉じて同じ問題をもう一度解きます。
学校ワークを何周するかよりも、以前間違えた問題を今は自力で解けるかどうかが重要です。
先生が授業中に強調した内容をもう一度確認する
定期テストは、普段の授業で学んだ内容から出題されます。授業中に先生が繰り返し説明したところや、「ここは覚えておこう」「この問題はできるようにしておこう」と話していた内容があれば、前日にもう一度確認してください。
教科書の範囲が広くても、授業ではすべての内容に同じ時間をかけているわけではありません。授業プリント、板書した内容、学校ワークで指定された問題などを見ると、重点的に扱った部分を確認しやすくなります。
ただし、「先生が出ると言ったところだけ覚えればよい」と考えるのではなく、テスト範囲の基本事項を確認したうえで、授業で強調された内容も見直します。
学校ごと、先生ごとに出題の仕方は異なるため、普段の授業で何を扱ったかを振り返ることも前日の重要な確認です。
新しい問題を増やすより「できるはずの問題」の失点を減らす
テスト前日になると、不安からまだ手を付けていなかった難しい問題まで勉強したくなることがあります。しかし、前日に確認する範囲を広げすぎると、これまで勉強した内容を見直す時間が減ってしまいます。
前日に減らしたいのは、「本当は解ける問題なのに忘れていて間違える」「公式を知っていたのに使い方を間違える」「覚えていた単語を思い出せずに失点する」といったケースです。
前日は、新しい問題を増やすことより、すでに学習した問題を確実に正解できる状態にすることを優先します。
テスト後に「分かっていたのに」と感じる失点を減らすことを意識して、確認する範囲を決めてください。
定期テスト前日に確認したい5教科の勉強法


定期テスト前日に確認する内容は、5教科すべて同じではありません。覚える内容が多い教科、実際に手を動かして解いた方がよい教科、文章や資料を読み取る必要がある教科では、確認方法を変える必要があります。
前日に5教科をすべて最初から勉強し直すのではなく、各教科で「ここだけは明日間違えたくない」という部分を決めます。
すでに十分にできている教科に長い時間を使う必要はありません。苦手教科だけに時間を偏らせるのでもなく、5教科それぞれで最低限確認したい内容を押さえていきます。
ここからは、国語・数学・英語・理科・社会について、定期テスト前日に確認したい内容を見ていきます。
国語|漢字・語句・文法と授業で扱った文章を確認する
国語の前日確認では、まず漢字、語句、文法など、覚えていれば正解につながりやすい内容を確認します。
漢字は答えを見るだけではなく、実際に書けるか試してください。読み方が分かっていても書けない漢字や、送り仮名を間違えやすい言葉は、前日にもう一度書いて確認します。
教科書の文章については、本文を最初から何度も読み直すより、授業で扱った場面や、先生が説明した人物の気持ち、筆者の主張、表現の特徴などを確認します。
学校ワークや授業プリントの記述問題で間違えたものがあれば、模範解答を丸暗記するのではなく、「本文のどこを根拠に答える問題だったのか」まで見直しておきましょう。
数学|公式を見るだけでなく基本問題を実際に解く
数学は、公式や解き方を眺めただけで終わらせず、前日にも実際に手を動かして問題を解くことが重要です。
特に、学校ワークで一度間違えた基本問題や、途中式でミスをした問題をもう一度解いてください。公式を覚えているつもりでも、実際に問題を見るとどの公式を使えばよいか迷うことがあります。
計算問題では、符号、分数、小数、移項など、自分が普段間違えやすい部分も確認します。文章題や関数、図形では、難しい問題へ広げる前に基本的な解き方を再現できるか見てください。
前日は難問を何問も増やすより、テストで取るべき基本問題を確実に解ける状態にしておくことを優先します。
英語|単語・基本文・教科書本文を自力で確認する
英語では、まずテスト範囲の英単語や熟語を確認します。英語を見て意味が分かるだけでなく、日本語を見て英語を書けるかも確認してください。
文法については、ルールを読むだけではなく、その文法を使った基本文を自分で作れるか試します。肯定文は書けても、疑問文や否定文になると語順を間違えることもあります。
教科書本文がテスト範囲に含まれている場合は、英文を読んで意味が分かるか、重要な表現や文法がどこで使われているかを確認します。
学校ワークで語順問題や英作文を間違えている場合は、完成した答えを覚えるだけでなく、なぜその語順になるのかを確認しておきましょう。
理科|用語だけでなく計算・実験・グラフも確認する
理科の前日確認では、重要用語を覚えているかを見るだけで終わらせないことが大切です。
計算が出る単元では、公式を見て終わるのではなく、学校ワークで間違えた計算問題を実際に解きます。何を求める問題なのか、どの数値を使うのか、単位は合っているかまで確認してください。
実験問題では、実験の目的、操作、結果、そこから分かることを確認します。グラフがある単元では、縦軸・横軸・単位を見て、どのような変化を表しているか説明できるか試します。
理科は暗記部分と考える部分の両方があるため、前日は用語だけに時間を使わず、自分が以前間違えた問題形式まで確認しておきましょう。
社会|用語を覚えるだけでなく資料や出来事のつながりを見る
社会では、重要語句を確認するときに、言葉だけを単独で覚えるのではなく、その用語が何と関係しているのかも見ておきます。
歴史なら、出来事の名前だけでなく、その前後に何が起きたのか、誰が関わったのか、なぜその出来事が起きたのかを確認します。
地理では地図、雨温図、統計資料など、学校ワークや授業で扱った資料を見直します。公民では制度や用語だけでなく、それぞれの役割や違いを説明できるか確認してください。
暗記した語句を見れば分かる状態ではなく、問題文や資料を使った問いでも答えられる状態を目指して前日の確認を行います。
テスト前日なのに勉強が終わっていないときは何を優先する?


テスト前日になっても、学校ワークが残っている、暗記が終わっていない、苦手単元に手を付けられていないということもあります。その場合に、すべてを一晩で完璧にしようとすると、どの教科も十分に確認できないまま終わりやすくなります。
前日までにどこまで勉強できているかによって、優先する内容は変わります。まず、提出が必要なもの、授業や学校ワークで扱った基本問題、短い時間でも確認できる暗記事項を確認し、優先順位を決めます。
また、難しい単元が残っているからといって、その単元だけに何時間も使わないようにします。基本問題まで戻れば得点できる内容があるなら、まずそこを確認します。
前日に必要なのは「全部終わらせる」という考えではなく、基本問題や暗記事項など、前日でも確認しやすい内容を優先することです。
学校ワークが終わっていないなら提出範囲と基本問題を優先する
学校ワークがまだ終わっていない場合は、まず提出範囲を確認してください。提出期限が決まっている場合は、まず提出に必要な範囲を進めます。
ただし、答えを写してページだけ埋めても、テスト対策にはなりません。基本問題はできる限り自分で解き、間違えた問題は答えを確認したあとに、もう一度何も見ずに解いてください。
時間が限られている場合は、難しい応用問題一問に長時間かけるより、基本問題や授業で扱った問題を優先します。
提出範囲を進めながら、基本問題は自力で解ける状態にすることを意識しましょう。
暗記が残っているなら短時間で覚え直せる内容から確認する
英単語、漢字、理科・社会の重要語句など、まだ覚え切れていない内容が残っている場合は、短い時間で確認できる範囲から進めます。
教科書や単語帳を読むだけではなく、答えを隠して自分で言えるか、書けるかを確認してください。見れば意味が分かる語句でも、自分で答えようとすると出てこないことがあります。
すべての語句を同じ回数繰り返す必要はありません。すでに答えられるものは確認回数を減らし、間違えたものを優先して繰り返します。
前日に覚え直した内容は、寝る前や翌朝にもう一度短く確認すると、自分がまだ答えられない部分を見つけやすくなります。
苦手単元が残っているなら全部ではなく基本問題に絞る
苦手な単元がほとんど手つかずのまま前日になった場合、その単元の難問まで一気に解けるようにしようとするのは現実的ではありません。
まず教科書の例題や学校ワークの基本問題を見て、最低限必要な公式、用語、基本的な解き方を確認します。
数学なら基本計算、英語なら基本文、理科なら重要用語や基本的な計算、社会なら主要な出来事や用語など、その単元で最初に学んだ内容まで戻ります。
基本問題が解けないまま難しい問題へ進むより、まず明日のテストで基本問題を自力で解ける状態にすることを優先してください。
ほぼ仕上がっているなら間違えた問題だけをもう一度解く
学校ワークも終わり、暗記事項もほぼ確認できている場合は、新しい教材に手を広げる必要はありません。
これまで間違えた問題や、自信がなかった問題だけをもう一度解きます。すでに何度も正解している問題より、最後まで解き直しが必要だった問題を優先してください。
この段階では、「さらに多くの問題を解く」より、「今まで勉強した内容を明日も何も見ずに解けるか」を確認することが重要です。
必要な確認が終わったら、勉強時間を無理に延ばさず、翌日のテストへ向けて睡眠時間も確保しましょう。
定期テスト前日に避けたい勉強のやり方


定期テスト前日は、残された時間が少ないからこそ、何をしないかも重要です。
不安になると、新しい問題集を始めたり、ノートを最初から作り直したり、難しい問題一問に長い時間を使ったりしたくなることがあります。しかし、その分、これまで間違えた問題や覚え切れていない内容を確認する時間が減ります。
また、勉強時間を増やすために睡眠時間を削ると、翌日に集中しにくくなり、普段なら防げるミスにつながることがあります。
前日は勉強量を増やすことだけを考えず、翌日のテストで自分の力を出せる状態まで含めて考えてください。
新しい問題集や難しい応用問題を始める
テスト前日に新しい問題集へ手を出すと、今まで見たことのない問題が増え、確認したい範囲がさらに広がります。
もちろん、新しい問題を一問も解いてはいけないという意味ではありません。しかし、すでに学校ワークや授業プリントに解けない問題が残っているなら、まずそちらを優先します。
難しい応用問題に長い時間をかけるより、学校で扱った基本・標準問題を確実に解けるか確認します。
前日は教材を増やすより、これまで使ってきた教材の中でまだ不安な部分を確認してください。
教科書やノートを最初から全部読み直す
教科書や授業ノートを読むこと自体は必要ですが、前日に最初のページから最後まで全部読み直すと、それだけで多くの時間がかかります。
すでに理解している内容まで同じように読み返すのではなく、学校ワークで間違えた単元や、覚えていない部分を探すために使います。
読むだけで終わると、「見れば分かる」という状態のままになることもあります。必要な用語は答えを隠して言えるか、公式は実際の問題で使えるかまで確認してください。
前日は教科書やノートを最初から読み返すのではなく、間違えた問題や覚えていない部分を確認するために使いましょう。
きれいなまとめノートを作ることに時間を使う
テスト前日に、新しくまとめノートを作り始めるのも時間の使い方には注意が必要です。
教科書やノートの内容をきれいに書き写すことに時間を使うと、自分が答えられないところを確認する時間が減ってしまいます。
前日に書くのであれば、覚えられていない英単語、間違えやすい公式、社会の出来事の流れなど、自分がもう一度見たい内容だけを短く残す程度で十分です。
ノートを完成させることではなく、明日のテストで答えられる内容を増やすことを目的にしてください。
一つの難問に長い時間を使う
数学や理科の難しい問題で手が止まると、「ここを解けるまで次へ進めない」と考えてしまうことがあります。
しかし、テスト前日に一問へ長い時間を使うと、ほかの教科や基本問題を確認する時間が減ります。
一定時間考えても解き方が分からない場合は、解説や教科書で考え方を確認します。解説を読んでもすぐ理解できない場合は、まずほかの基本問題や暗記事項を確認してください。
前日は、難問一問にこだわるより、5教科全体で取りこぼしたくない内容を確認することを優先します。
睡眠時間を削って徹夜する
テスト前日に勉強が終わっていないと、夜遅くまで続ければその分だけ覚えられると考えることがあります。
しかし、翌日のテストでは問題文を読み、知識を思い出し、計算や記述を時間内に行う必要があります。睡眠時間を大きく削った状態では、普段なら解ける問題でも集中しにくくなることがあります。
前日に確認する内容へ優先順位を付け、終わらない範囲をすべて深夜まで勉強するのではなく、必要なところを絞って取り組みます。
勉強を終えたあとは、持ち物や翌朝の準備も確認し、テスト当日に集中できる状態で学校へ行けるようにしましょう。
定期テスト前日は5教科を広げすぎず、間違えやすい問題を最終確認しよう


定期テスト前日にやることは、5教科を最初から全部勉強し直すことではありません。これまで取り組んだ内容の中から、まだ覚えていないことや、自力で解けない問題を見つけて確認することが大切です。
国語なら漢字・語句や授業で扱った文章、数学なら基本問題、英語なら単語・基本文・教科書本文、理科なら用語・計算・実験・グラフ、社会なら重要語句と資料や出来事のつながりを確認します。教科ごとに必要な確認を行い、すでにできる内容に時間をかけすぎないようにします。
まだ勉強が終わっていない場合も、すべてを一晩で完璧にしようとするのではなく、学校ワークの提出範囲、基本問題、暗記事項などから優先してください。反対に、ほぼ仕上がっている場合は、新しい教材に手を広げず、これまで間違えた問題をもう一度自力で解けるか確認します。
定期テストは前日だけで決まるものではありません。普段の授業や学校ワークを進めておくことで、前日を「まだ終わっていない範囲を埋める日」ではなく「明日間違えたくないところを確認する日」にできます。定期テスト全体の学習については、広島市・近郊エリアで差がつく!明光義塾の定期試験対策でも紹介しています。
明光義塾では、学校のテスト範囲や現在の理解度、これまで間違えた問題を確認しながら、一人ひとりに合わせて定期テスト対策を進めています。中学生の学習については、中学生の個別指導をご覧ください。「テスト前に何から勉強すればよいか分からない」「勉強しているのに点数につながらない」という方は、お問合せ・体験授業からご相談いただけます。
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