小学生のお子さまがなかなか宿題を始めず、「宿題やった?」「そろそろ始めたら?」と毎日のように声をかけている保護者の方もいるのではないでしょうか。そんな状況が続くと、「どう言えば自分からやるようになるのだろう」と悩むことがあります。
ただ、小学生が宿題をやらない理由は一つではありません。遊びから勉強へ切り替えられない場合もあれば、宿題の量が多いと感じている、問題が分からなくて手が止まっている、そもそも毎日いつ勉強するのか決まっていないこともあります。
大切なのは、「やる気がない」と決めつけるのではなく、宿題に取りかかる前で止まっているのか、途中で分からなくなっているのか、勉強する時間や順番が決まっていないのかを見ることです。原因が違えば、保護者の声のかけ方や必要なサポートも変わります。
この記事では、広島で小学生の学習を支える明光義塾の視点から、小学生が宿題をやらないときに確認したいこと、保護者ができる声かけ、毎日の勉強習慣につなげる方法を紹介します。家庭で毎日声をかけ続けても難しい場合に、明光義塾の個別指導を通して「言われてから始める」状態から「自分から勉強を始める」状態へつなげる習慣づくりについても紹介します。
小学生が宿題をやらないのはなぜ?まず「どこで止まっているか」を見る


宿題をやっていない姿だけを見ると、保護者からは同じように見えるかもしれません。しかし、テレビやゲームから切り替えられず始めていない子と、算数の問題が分からなくて途中で止まっている子では、必要な対応は違います。
まず見たいのは、「宿題を始めるまで」「宿題を始めてから」「毎日の生活の中」のどこで止まっているかです。宿題の中身ではなく、始めるまでに時間がかかっている場合は、開始時刻や遊びとの区切りを考える必要があります。
一方、机には向かっているのに毎回同じ教科で止まるのであれば、勉強内容そのものにつまずいている可能性があります。この場合は、声をかける回数を増やしても解決しにくく、どこから理解が止まっているのか確認することが必要です。
「宿題をやらない」という結果だけを見るのではなく、その前後の様子を見ると、保護者がどこまで手助けすればよいのか考えやすくなります。
遊びやゲームを先に始めて宿題になかなか切り替えられない
学校から帰ってすぐにゲームや動画を始めると、途中で切り上げて宿題へ移ることが難しくなる場合があります。「あと少し」「ここまで終わってから」と続けているうちに、夕食や習い事の時間が近づき、宿題が後回しになります。
この場合、ゲームそのものを禁止することより、「今日は何時から宿題を始めるのか」を先に決めておく方が実行しやすくなります。例えば、帰宅後に休憩してから17時に始める、ゲームは宿題が終わってからにするなど、家庭の生活に合わせて順番を決めます。
毎日その場で「そろそろやったら?」と何度も声をかける状態になると、保護者も子どもも負担が増えます。開始時刻や順番をあらかじめ決めておけば、保護者が声をかける回数も減らしやすくなります。
宿題の量が多いと感じて始める前から嫌になっている
宿題を開く前から「今日は多い」「終わらない」と感じていると、始めること自体を避ける場合があります。実際の問題数だけでなく、漢字、計算、音読など複数の宿題があると、子どもには全部が大きな一つの課題に見えることがあります。
そのようなときは、「全部終わらせよう」と声をかけるより、最初に何をするかを決めます。「まず計算を5問やろう」「漢字から始めよう」と最初に取り組む量を小さくすると、取りかかりやすくなります。
一度始めると、そのまま続けられる子もいます。宿題全体を見て嫌になっている場合は、まず一つに取りかかることを優先します。
分からない問題があり一人では先へ進めない
机には向かうものの、途中から鉛筆が止まる場合は、問題の内容を理解できていないことがあります。特に算数は前に習った内容とつながっているため、今の単元だけを見ても原因が分からない場合があります。
例えば、分数の計算で止まっているように見えても、その前の約分や通分の理解が十分でないことがあります。国語では、長い文章を読むことや、設問で何を聞かれているのかを読み取ることに負担を感じている場合もあります。
このようなときに「早くやりなさい」と繰り返しても、分からない問題は解けるようになりません。どの問題から止まったのか、どこまでは自分でできたのかを見ることが必要です。
いつ宿題をするか決まっておらず保護者の声かけが毎日必要になっている
宿題をする時刻が毎日決まっていないと、遊びや習い事など、その日の予定によって開始時間が変わります。保護者が声をかけたときが勉強を始める合図になっている家庭もあります。
この状態では、子ども自身が「そろそろ勉強する時間だ」と判断する機会が少なくなります。保護者が声をかけなければ始めず、声をかけると「今やろうと思っていた」と言い合いになることもあります。
最初は保護者と一緒に決めても構いません。夕食前、習い事の前、17時からなど、日常生活の中で勉強する時間を決め、毎日同じ流れを繰り返すことが習慣づくりの第一歩になります。
小学生が宿題をやらないとき保護者はどう声をかける?


小学生の宿題について悩んでいる保護者の方から、「何と言えば自分からやるようになりますか」と相談を受けることがあります。しかし、どの子にも同じ言葉が有効とは限りません。
声かけで大切なのは、子どもを動かすための強い言葉を探すことではなく、次に何をすればよいか分かるようにすることです。「宿題やった?」だけでは、やっていない事実を確認するだけになってしまいます。
始める時間、最初に取り組む教科、止まった問題などを具体的に確認すると、子ども自身も次に何をすればよいか分かります。
また、毎日すべてを保護者が管理することが目標ではありません。最初は手助けしながら、少しずつ自分で決めて始められる部分を増やしていきます。
「宿題やった?」を何度も繰り返すより始める時間を確認する
「宿題やった?」と何度も聞くと、まだやっていない子どもにとっては、何度も注意されていると受け取ることがあります。
まだ始めていないのであれば、「今日は何時から始める?」「夕食前と後ならどちらがいい?」と、開始時刻を確認する方が次の行動を決めやすくなります。
時間を決めた後は、その時刻になったら始めることを繰り返します。その都度何度も促すより、決まった時間に勉強する流れを作る方が、宿題を習慣に近づけやすくなります。
「全部終わらせなさい」ではなく最初にやることを一緒に決める
宿題が複数ある日は、「全部終わらせなさい」と言われても、子どもがどこから始めればよいか迷うことがあります。
最初は「計算からにする?漢字からにする?」と選べるようにして、最初の一つを決めます。自分で順番を決めることは、自分で勉強を始める練習にもなります。
毎回保護者が順番を決める必要はありません。慣れてきたら、「今日は何からやる?」と聞き、子ども自身が決める機会を増やしていきます。
分からない問題は答えを教える前にどこで止まったかを見る
宿題で子どもが困っていると、早く終わらせたいと思い、答えや解き方をすぐ教えたくなることがあります。しかし、それだけでは次に似た問題が出たときに、また同じところで止まる可能性があります。
まず、「どこまでは分かった?」「この問題の何が分からない?」と確認します。式の立て方が分からないのか、計算方法を忘れているのか、問題文の意味をつかめていないのかによって、必要な手助けは違います。
家庭で原因まで見つけることが難しい場合は、無理にその場で解決しようとせず、学校や塾で確認する方法もあります。分からない問題が続いている場合は、今習っている単元より前まで戻る必要があることもあります。
できなかったことより自分から始めた行動を認める
宿題が全部終わったかだけを見ていると、途中まで自分で進められたことや、声をかけられる前に始めたことが見えにくくなります。
例えば、「今日は自分からノートを出せたね」「決めた時間に始められたね」と、実際にできた行動を言葉にします。結果だけではなく、勉強を始めるまでの行動にも目を向けます。
自分から始める回数が増えてきたら、保護者が声をかけずに見守れる場面も少しずつ増やせます。最終的には、保護者から言われなくても勉強を始められる状態を目指します。
小学生の宿題を毎日の勉強習慣につなげるには?


宿題を毎日終わらせることは大切ですが、小学生の家庭学習を考えるときは、宿題を提出することだけを目標にしない方がよいでしょう。
中学生になると、定期テストに向けた復習や学校ワーク、苦手単元の解き直しなど、自分で勉強する時間が必要になります。そのときに、保護者から毎回言われなければ机に向かえない状態では、自分で必要な勉強に取り組むことが難しくなります。
小学生のうちから作っておきたいのは、「決まった時間になったら勉強を始める」「宿題が終わったら必要な復習をする」という流れです。
最初から完璧にできる必要はありません。短い時間でも毎日続け、自分で始められる回数を少しずつ増やしていきます。
「学校から帰ったら」ではなく生活に合った開始時間を決める
「学校から帰ったらすぐ宿題」と決めても、すべての家庭に合うとは限りません。帰宅後に疲れている子もいれば、習い事や学童があり、毎日帰宅時刻が違う子もいます。
重要なのは、家庭の生活に合わせて続けられる時間を決めることです。17時から、夕食前、習い事から帰った後など、実際に続けられる時間を選びます。
曜日によって予定が違う場合は、曜日ごとに時間を変えても構いません。「いつやるか分からない」状態を減らし、子ども自身がその日にいつ勉強するのか分かっていることが大切です。
最初から長時間ではなく毎日続けられる時間から始める
勉強習慣をつけようとして、急に長い学習時間を設定すると続かないことがあります。今までほとんど家庭学習をしていなかった子に、いきなり毎日1時間を求めても負担が大きくなります。
まずは宿題を始める時間を守ること、終わったら短時間だけ復習することから始めます。毎日続けられる状態を作ってから、必要に応じて学習時間や内容を増やしていきます。
大切なのは、一日だけ長時間勉強することではなく、短い時間でも継続して机に向かうことです。
宿題が終わったら5分・10分だけ復習する流れを作る
宿題だけで家庭学習を終えている小学生は少なくありません。しかし、宿題がない日や少ない日に何もしない状態では、毎日の勉強習慣にはつながりにくくなります。
そこで、宿題が終わった後に5分・10分だけ、その日に習った漢字を確認する、計算問題を解く、間違えた問題をもう一度やるなど、短い復習を加えます。
最初から多くの問題を追加する必要はありません。「宿題が終わったら少し復習する」という順番が定着すれば、中学生になった後の家庭学習にもつながります。
保護者に言われて始める状態から自分で始める状態を目指す
勉強習慣がまだできていない時期は、保護者の声かけが必要なこともあります。ただ、いつまでも同じように声をかけ続けることが目標ではありません。
最初は「17時だよ」と声をかけていても、自分で時計を見て始められるようになったら、少しずつ声をかけずに見守る場面を増やします。宿題の順番も、最初は一緒に決め、慣れてきたら本人に任せます。
保護者が手を貸す部分を少しずつ減らし、子どもが自分で判断する部分を増やしていくことで、「言われたからやる」から「自分で始める」へ近づけます。
宿題をやらない状態が続くときは勉強内容のつまずきも確認する


開始時間を決めても、声をかけても、毎日のように宿題を嫌がる場合は、宿題の内容でつまずいていないかも確認します。
宿題に時間がかかる子の中には、今習っている内容より前の単元で分からないところが残っている場合があります。その状態では、毎日の宿題が「分からない問題に向き合う時間」になり、勉強を始めること自体が負担になります。
特に算数や国語は、その学年だけを見るのではなく、これまで学習してきた内容とのつながりを見ることが必要です。
宿題をやらせることだけに目を向けず、「自分で解ける問題がどのくらいあるか」「いつから難しくなったのか」まで確認すると、必要な学習が見えやすくなります。
算数の計算や文章題で止まっていないか
算数は、以前に学習した内容を使って新しい単元へ進むことが多い教科です。今の単元だけを繰り返しても、前の内容に抜けがあると問題を解きにくくなります。
例えば、わり算で計算ミスが多い、分数の計算で止まる、文章題になると式を作れないなど、つまずき方は一人ひとり違います。
毎回算数の宿題だけ時間がかかる場合は、「算数が嫌いだから」と考える前に、どの問題なら自分で解けて、どこから手が止まるのかを確認してみてください。
国語の漢字や読解で一人では進められなくなっていないか
国語では、漢字の書き取りを嫌がる子もいれば、文章を読んでも設問の答えを見つけられず止まる子もいます。
読解問題の場合、「文章は読んだ」と言っていても、誰が何をしたのか、筆者が何を伝えたいのかをつかめていないことがあります。設問の意味そのものが分からない場合もあります。
国語の宿題に長い時間がかかるときは、書く量だけを見るのではなく、文章を読んで内容を理解できているか、問題で何を聞かれているか分かっているかも確認します。
前の学年の内容が分からないまま進んでいないか
今の学年の宿題で止まっていても、原因が前の学年にあることがあります。
小学校の学習は学年ごとに完全に分かれているわけではありません。以前習った計算、漢字、語句、文章の読み方などを使って、次の内容へ進みます。
今の単元だけを何度もやっても理解が進まない場合は、理解できる単元まで戻って確認することが必要です。どこまで戻ればよいか家庭で判断しにくい場合は、塾で理解度を確認する方法もあります。
「やりたくない」のではなく「分からない」可能性も考える
宿題を嫌がる姿を見ると、「遊びたいだけ」「面倒だからやらない」と見えてしまうことがあります。しかし、分からない問題が続くことで、宿題を避けるようになっている場合もあります。
そのような状態で声をかける回数だけを増やすと、宿題への苦手意識が強くなることがあります。
毎日同じ教科で止まる、以前より宿題に時間がかかる、答えを見なければ進めないといった変化があれば、学習内容のつまずきを確認することが必要です。
家庭の声かけだけで難しいときは明光義塾で勉強習慣をつくる


家庭で開始時間を決めても、毎日保護者が声をかけなければ始められないこともあります。また、宿題でどこにつまずいているのか、家庭だけでは判断しにくい場合もあります。
家庭だけで習慣化することが難しい場合は、塾の決まった曜日・時間を生活の中に取り入れる方法もあります。
明光義塾では、今できていることと、宿題や学習で止まっているところを確認しながら、取り組む内容を決めます。今習っている単元で理解しにくいところがあれば、必要に応じて以前に学んだ内容までさかのぼって確認します。
広島エリアの明光義塾が行っている小学生の学習習慣づくりや個別指導については、小学生の個別指導でも紹介しています。
毎週決まった曜日・時間に勉強する流れを作る
勉強習慣をつくるには、「やる気が出た日に勉強する」のではなく、勉強する曜日と時間を生活の中に入れることが重要です。
明光義塾では、通塾する曜日や時間を決めて学習するため、毎週決まった時間に学習する機会を確保できます。
家庭でも、塾がある日とない日の過ごし方を決めることで、一週間の学習予定を決めやすくなります。まずは決まった時間に学習する経験を繰り返し、家庭学習にも広げていきます。
宿題で止まる問題を確認し必要な学習内容を決める
勉強を習慣にするためには、机に向かうだけでなく、「自分でも解ける」という経験を増やすことも大切です。
明光義塾では、学年だけで一律に学習内容を決めるのではなく、今どこまで理解できているかを確認して、取り組む内容を考えます。
学校の宿題で毎回止まる単元があれば、その原因となっている内容まで戻ることもできます。分からないまま問題数だけを増やすのではなく、自分で解けるところを増やしながら学習を進めます。
授業だけでなく宿題で家庭学習までつなげる
塾に通う日だけ勉強していても、毎日の学習習慣にはなりません。そのため、授業で学んだ内容を家庭でも確認する時間が必要です。
明光義塾では、学習状況に合わせて宿題を出し、授業で学んだことを家庭で使う機会を作ります。宿題は、授業で学んだ内容を家庭で自分の力で解けるか確認する機会にもなります。
塾の授業と家庭学習を別々に考えるのではなく、授業で学ぶ、家で取り組む、次の授業で確認するという流れを繰り返しながら、家庭でも机に向かう習慣につなげます。
「言われたからやる」から「自分から始める」を目指す
明光義塾で学習習慣をつくる目的は、保護者の代わりに毎回「勉強しなさい」と言うことではありません。
自分がいつ勉強するのか、今日は何をするのか、どこが分からないのかを少しずつ自分で考えられる状態を目指します。
最初は決まった通塾時間をきっかけにしても構いません。そこから家庭でも決まった時間に宿題をする、宿題後に復習するという流れを広げていけば、保護者から言われる前に勉強を始める回数を増やしていくことができます。
小学生のうちに「宿題をする」から「自分から勉強する」習慣へ


小学生が宿題をやらないときは、すぐに「やる気がない」と考えるのではなく、どこで止まっているのかを見てみてください。遊びから切り替えられないのか、宿題の量が多いと感じているのか、問題が分からないのか、勉強する時間が決まっていないのかによって、必要な対応は違います。
家庭では、「宿題やった?」と何度も確認するだけでなく、始める時間や最初にすること、分からなくなった問題を具体的に確認すると、次の行動につなげやすくなります。
そして、小学生のうちに目指したいのは、宿題を提出できることだけではありません。決まった時間に机へ向かい、宿題に取り組み、必要な復習まで自分で進められるようになることが、中学校以降の家庭学習にもつながります。
家庭で毎日声をかけているのになかなか勉強を始めない、宿題で分からない問題が増えている、どこまで戻って勉強すればよいか分からないという場合は、明光義塾で現在の学習状況をご相談ください。一人ひとりの理解度や生活に合わせて、学習内容と勉強する流れを一緒に考えます。
広島エリアの明光義塾では、小学生の学習習慣づくり、学校の授業の復習、苦手単元の学び直しなどについてご相談いただけます。教室での学習がお子さまに合うか確認したい方は、お問合せ・体験授業からご相談ください。
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