小学校低学年のころはテストで高い点数を取れていたのに、小4になってから70点や80点が増えてきた。小5になって算数の文章題で手が止まるようになった。小6になったのに、以前習った内容に不安がある。このような変化を見て、「急に勉強ができなくなったのでは」と心配する保護者の方もいます。
しかし、小4・小5・小6で成績が下がる背景には、学習内容そのものの変化があります。計算方法を覚えるだけでは解けない問題が増え、前に習った知識を使って考えたり、文章や図から必要な情報を読み取ったりする力が求められるようになります。
そのため、テストの点数が下がったときに今の単元だけを繰り返しても、苦手の原因を解消できないことがあります。小5の問題で間違えていても、原因は小4で習った計算や文章の読み取りにあるかもしれません。
この記事では、広島で小学生の学習を支える明光義塾の視点から、小4・小5・小6で増えやすい勉強のつまずきと、成績が下がったときに確認したいポイントを解説します。テストの点数だけで判断せず、「どこから分からなくなったのか」を見つける方法も紹介します。
小学生はなぜ小4ごろから成績が下がることがある?


小学4年生ごろから「以前よりテストの点数が取れなくなった」と感じる保護者の方がいます。これは、単に勉強量が足りなくなったからとは限りません。
低学年では、漢字や計算など、覚えたことをそのまま使って答えられる問題も多くあります。学年が上がると、覚えた知識を使って考える問題や、複数の情報を組み合わせて答える問題が増えていきます。
さらに、小学校の勉強は学年ごとに完全に独立しているわけではありません。小4で学んだ内容を小5で使い、小5で学んだ内容を小6で使います。以前の単元で少し曖昧だった部分が、新しい内容を学ぶ段階でつまずきとして表れることがあります。
成績が下がってきたときは、「問題数を増やす」だけではなく、何を間違えているのか、どの考え方で止まっているのかを見ることが大切です。
覚える・計算するだけでは解きにくい問題が増える
小学校低学年では、たし算、ひき算、かけ算など、計算の手順を覚えて練習することで解ける問題も多くあります。
小4以降になると、計算方法を知っていても「どの計算を使えばよいのか」を自分で判断する問題が増えてきます。文章を読み、何を求める問題なのか考え、必要な数字を選び、式を作って答える力が必要になります。
計算そのものはできても、文章題になると間違えることがあるのもこのためです。
「計算問題はできているから算数は大丈夫」と考えず、文章題や図を使った問題でも考え方を理解できているか確認する必要があります。
前の学年で残った苦手が新しい単元に影響し始める
算数は、これまで習った内容を使って次の内容へ進む教科です。
例えば、小数や分数の考え方が曖昧なまま次の学年へ進むと、その後の計算や割合、比などでつまずくことがあります。九九やわり算に時間がかかる状態であれば、より複雑な計算に入ったときに負担が大きくなります。
国語でも同じです。漢字や語句だけではなく、文章の中心をつかむことや、書かれている内容から答えの根拠を見つける力は、学年が上がっても必要です。
今取り組んでいる単元で間違えていても、その単元だけが原因とは限りません。一つ前、さらにその前の内容まで確認すると、つまずきの始まりが見つかることがあります。
文章を読んで考える問題が算数・国語以外でも増える
「文章を読む力」は国語だけで使うものではありません。
算数の文章題では、条件を読み取り、どの数量を使うのか判断する必要があります。理科では、実験結果やグラフを読み、そこから分かることを考える問題があります。社会でも、文章だけでなく地図や資料、表、グラフから必要な情報を読み取ります。
問題文を最後まで読まずに数字だけを見て計算したり、資料のどこを見ればよいか分からなかったりすると、知識はあるのに正解できないことがあります。
学年が上がるほど、「知っているか」だけではなく、「読んで使えるか」が点数に表れやすくなります。
テストの点数だけではどこでつまずいたか分かりにくい
以前は90点台だったテストが70点台になると、点数だけを見て「成績が下がった」と感じるかもしれません。
ただし、70点台という数字だけでは、何が原因なのかは分かりません。計算ミスが続いているのか、文章題だけ間違えているのか、漢字は書けるものの読解問題で点を落としているのかでは、必要な勉強が違います。
特に確認したいのは、同じ種類の問題を繰り返し間違えていないかです。
点数そのものより答案の中身を見ることで、「今の単元をもう一度やればよいのか」「前の内容まで戻った方がよいのか」が判断しやすくなります。
小学4年生で増えやすい勉強のつまずき


小学4年生は、それまで身につけた計算や読み書きを使って、より複雑な問題へ進んでいく時期です。
算数では、わり算、小数、分数、面積などを学びます。国語でも、文章の中心を考えたり、段落同士のつながりを見たりしながら読む場面が増えていきます。
低学年では問題なく勉強できていた子でも、手順だけを覚えて解くだけでは正解しにくい問題が増えてくるため、小4で初めて苦手が目立つことがあります。
テストの点数が下がり始めた場合は、問題が難しくなったから仕方ないと考えるのではなく、どの種類の問題で間違えているかを見ていきましょう。
算数はわり算・小数・分数で計算の意味まで理解する必要がある
小4の算数では、計算の手順を覚えるだけではなく、「なぜその計算になるのか」を考える場面が増えてきます。
例えば、わり算の筆算ができても、文章題になると「かけ算なのか、わり算なのか分からない」という子もいます。小数や分数でも、数字だけを機械的に扱っていると、問題の場面が変わったときに対応できなくなることがあります。
計算問題で正解しているかだけでなく、「この式にした理由を説明できるか」を見てみると、理解の状態が分かりやすくなります。
答えは合っていても、考え方が曖昧なまま進むと、次の学年でより複雑な計算や文章題に入ったときにつまずきやすくなります。
面積や図形では公式を覚えるだけでは解けない問題が増える
面積の学習では、長方形や正方形の公式を覚えれば解ける問題だけではありません。
図形を分けたり、必要な長さを図から読み取ったりしながら、どのように計算すれば面積を求められるか考える問題も出てきます。
公式を覚えていても、「どの長さを使うのか」「どこを分ければよいのか」が分からなければ答えまでたどり着けません。
図形問題で間違いが増えたときは、公式をもう一度覚えるだけでなく、図から条件を読み取れているか、考え方を自分の言葉で説明できるかも確認します。
国語は「読める」と「内容を捉えられる」で差が出やすい
小4になると、文章を最後まで音読できることと、内容を理解できていることの差が出やすくなります。
説明文では、段落ごとに何が書かれているのか、筆者が何を伝えようとしているのかを考えます。物語文では、登場人物の言葉や行動から気持ちの変化を読み取る必要があります。
文章を一通り読めていても、「何について書かれていた?」と聞かれると答えられない場合は、文字を読むことではなく、内容を捉えるところでつまずいている可能性があります。
読解問題で点数が下がってきた場合は、正解だけを確認するのではなく、文章のどこを根拠に答えたのか確認することが大切です。
宿題はできてもテストになると点数が取れないことがある
家庭では宿題をきちんと終えているのに、学校のテストでは思ったほど点数が取れないケースもあります。
宿題では、学校で習った直後の問題を解いたり、教科書やノートを見ながら進めたりできます。一方、テストでは、何も見ずに自分で考えて答えなければなりません。
宿題が終わっていることだけで理解できていると判断せず、数日後に同じ種類の問題を自分の力で解けるか確認すると、定着しているかが分かります。
「宿題はできるのにテストで取れない」という場合は、覚えた直後には解けても、時間がたつと解き方を思い出せなくなっていないかを見てみましょう。
小学5年生で成績が下がりやすいのはなぜ?


小学5年生になると、算数を中心に、それまでの学習を使って数量の関係を考える内容が増えます。
特に小数、分数、割合などは、計算方法だけを覚える学習では対応しにくくなります。「何を1と考えるのか」「どの数量とどの数量を比べているのか」といった関係を理解する必要があります。
国語でも、文章の中心や要旨を捉えたり、書かれている内容と自分の考えを結び付けたりする力が求められます。英語も5年生から教科として学習するため、聞く・話すことに加えて、文字を読んだり書いたりする活動が入ってきます。
小5で成績が下がってきた場合は、今習っている問題だけを見るのではなく、小4までの内容が十分身についているかも確認してみましょう。
算数の小数・分数・割合で前学年までの理解度の差が出やすい
小5の算数でつまずきやすいのが、小数や分数を使った計算と割合です。
割合では、「もとにする量」と「比べる量」の関係を考えます。「大きい方÷小さい方」といった形だけで覚えていると、問題の場面が変わったときに式を作れなくなることがあります。
また、小数のかけ算・わり算で計算ミスが多い場合は、小数点の位置だけを覚え直すのではなく、整数のかけ算・わり算が安定しているかも確認する必要があります。
小5で急に算数が難しくなったように見えても、原因が小5の内容だけにあるとは限りません。
文章題では「何を基準に考えるか」が難しくなる
小5では、文章の中に出てくる数字をそのまま計算すれば解けるとは限りません。
割合の問題では、何を基準にして比べているのかを読み取る必要があります。単位量当たりの大きさでも、どちらをそろえて比べるのかを考えます。
文章題になると止まる子は、計算ができないのではなく、問題文から数量の関係を読み取る部分でつまずいていることがあります。
この場合は、式の形だけを覚えるのではなく、「何と何を比べているのか」「何を求めたいのか」を言葉で確認することが重要です。
国語は文章の要旨や筆者の考えを読み取る力が必要になる
小5・小6の国語では、文章を読んで内容や要旨を捉え、自分の考えにつなげる学習が増えていきます。文部科学省の学習指導要領でも、目的に応じて内容や要旨を把握しながら読むことが求められています。
そのため、文章を最後まで読めても、問題に正解できないことがあります。
説明文なら「筆者が最も伝えたいことは何か」、物語文なら「なぜ登場人物の気持ちが変わったのか」といった内容を、文章中の言葉を根拠に考える必要があります。
国語の点数が下がってきたときは、答えが合っているかだけでなく、「なぜその答えにしたのか」を説明できるか確認してみましょう。
小学5年生の英語は「聞く・話す」に加えて読む・書く学習も始まる
小学校では5年生から外国語が教科となり、聞くことや話すことに加えて、英語の文字を読んだり書いたりする活動にも取り組みます。
これまで英語の歌や会話を楽しめていた子でも、アルファベットや単語を書く段階になると苦手を感じることがあります。
英語を聞けば意味が分かるのに文字になると読めない、単語を見れば分かるのに書けないという場合は、音と文字がまだ十分につながっていない可能性があります。
中学校では英単語や英文を書く機会がさらに増えるため、小学生のうちに「聞いたことがある」だけで終わらせず、基本的な単語や表現を読んだり書いたりする経験を重ねておくことが大切です。
小学6年生のつまずきを残すと中学校の勉強にも影響する


小学6年生は、小学校で学ぶ内容を仕上げながら、中学校へつながる考え方を身につける時期です。
算数では分数のかけ算・わり算、比、比例などを学びます。これらは中学校数学の土台にもなるため、小学校のうちに理解できているか確認しておきたい内容です。
国語でも、文章を読んで答えを探すだけではなく、複数の情報を関係付けたり、根拠を示しながら自分の考えを書いたりする学習が増えます。
小6で「何となく分からない」を残したまま中学生になると、小学校内容を復習しながら中学校の新しい学習も進める必要が出てきます。
分数のかけ算・わり算でこれまでの計算力が表れやすい
小学6年生では、分数のかけ算やわり算を学びます。
ここで計算ミスが多い場合、分数の新しい計算方法だけが原因とは限りません。約分が十分身についていない、整数のかけ算やわり算でミスが多い、分数そのものの大きさを理解できていないなど、以前の内容が影響している場合があります。
計算のやり方を何度も覚え直しているのに間違いが減らない場合は、以前の単元へ戻って確認すると理解しやすくなることがあります。
中学校の数学でも計算力は必要になるため、小6のうちに「計算すると時間がかかる」「途中式でも計算ミスが出る」といった状態がないか確認しておきたいところです。
比・比例など数量の関係を考える問題が増える
小6では、比や比例など、二つの数量の関係を考える学習が増えます。
文部科学省の学習指導要領では、小4から数量の関係に着目して考える学習を行い、小5では割合、小6では比へと発展していきます。
つまり、小6で比が分からない場合、比だけを何度も練習すればよいとは限りません。小5の割合や、小数・分数を使った計算まで確認した方がよいケースもあります。
新しい単元だけを見るのではなく、その単元につながっている前学年までの内容も確認することが、小学校高学年の苦手克服では重要です。
国語では根拠をもとに自分の考えを書く力が求められる
小5・小6の国語では、文章を読んで理解するだけでなく、事実と感想や意見を区別したり、文章や資料をもとに自分の考えを書いたりする力が求められます。
記述問題になると空欄が増える場合でも、書く力だけが原因とは限りません。答えの根拠を文章中から見つけられていない場合があります。
何を書けばよいか分からないときは、すぐに模範解答を見るのではなく、問題が何を聞いているのか、文章のどこを使えば答えられるのかを確認します。
中学校の国語でも、文章を根拠にして考える問題は続くため、小学生のうちから「答えの理由を文章中から探す」習慣をつけておくことが大切です。
小学校内容の苦手を残したまま中学生になると復習範囲が広がる
中学校へ進むと、数学では正負の数や文字式など新しい内容が始まり、英語でも読む・書く量が増えます。
その段階で小学校の分数、小数、割合、文章題などに苦手が残っていると、中学校の授業を進めながら小学校内容にも戻らなければならなくなります。
中学校進学直前になってから小4・小5まで広く戻るより、苦手に気づいた時点で確認した方が、復習する範囲を絞りやすくなります。
「まだ小学生だから」と先送りするのではなく、中学校で必要になる土台として小学校内容を見直しておくことが大切です。
小4・小5・小6で成績が下がったときは「今の問題」だけを繰り返さない


小学生の成績が下がったとき、今習っている単元の問題を繰り返すことから始める家庭もあります。
もちろん、同じ種類の問題を練習することで解けるようになる場合もあります。しかし、何度やっても同じところで間違えるのであれば、現在の単元より前に原因がある可能性があります。
大切なのは、問題数を増やす前に「何が分からないのか」を確認することです。計算方法なのか、文章の読み取りなのか、以前習った考え方なのかによって、戻る場所が変わります。
明光義塾では、テストや学校のプリントでどの問題を間違えているのかも確認しながら、今の単元だけでなく、理解に必要な単元まで戻って学習内容を考えます。広島エリアの小学生指導については、小学生の個別指導でも紹介しています。
テストは点数だけでなく間違えた問題を見る
テストが返ってきたときは、最初に点数へ目が向きます。しかし、次の勉強につなげるためには、点数だけでなく間違えた問題を見ることが重要です。
計算ミスが2問あったのか、文章題をすべて間違えたのか、問題を最後まで読まずに答えているのかで、次にやる勉強は変わります。
例えば80点でも、同じ単元の文章題を続けて間違えているのであれば、その考え方をもう一度確認する必要があります。反対に、一つの計算ミスと書き間違いだけなら、理解そのものはできている可能性があります。
「何点だったか」だけで終わらせず、「どこで点を落としたか」を見ることで、その後の復習につなげやすくなります。
同じ種類の問題で繰り返し間違えていないか確認する
一度の間違いだけでは、単なる計算ミスなのか、本当に理解できていないのか判断しにくいことがあります。
過去のテストや学校のプリントも見ながら、同じ種類の問題で繰り返し間違えていないか確認してみましょう。
毎回文章題で式を作れない、分数になると計算ミスが増える、説明文の記述問題だけ空欄になるなど、共通した間違いが見つかれば、復習する内容を絞りやすくなります。
成績が下がった原因を「算数が苦手」「国語が苦手」と教科全体で考えるのではなく、どの問題で止まっているのかまで見ることが大切です。
分からなくなった単元まで戻って学び直す
小5の割合が分からないからといって、割合の問題だけを繰り返しても理解できるとは限りません。
小数の計算が安定していないのであれば、まず小数の計算へ戻る必要があります。文章から数量の関係を読み取れないのであれば、より簡単な文章題から考え方を確認した方がよい場合もあります。
戻ることは、今の学年の勉強を遅らせることではありません。分からなくなった内容を確認し直すことで、その先の内容を理解しやすくなります。
今の単元を繰り返してもできるようにならないときは、「もっとやる」だけではなく、「どこまで戻るか」を考えてみてください。
明光義塾ではテストの間違いから必要な単元まで戻って確認する
明光義塾の個別指導では、小学5年生だから小5の問題だけ、小学6年生だから小6の問題だけを扱うわけではありません。
例えば、小5の割合で止まっている場合は、現在の問題を確認したうえで、小数の計算や文章題など、理解に必要な内容まで戻って確認します。
小6で中学校進学が近づいていても、以前の内容に苦手が残っているのであれば、そこから学び直すことがあります。反対に、学校内容を十分理解できている場合は、次の内容へ進むこともできます。
テストや学校の教材を見ながら、今どこで止まっているのかを確認しやすいのが個別指導の利点です。明光義塾で使用している小学生向け教材については、明光義塾の教材についてでも紹介しています。
小学生の成績が下がったと感じたら「どこから分からないか」を早めに見つけよう


小4・小5・小6でテストの点数が下がってきても、すぐに「勉強ができなくなった」と考える必要はありません。学年が上がれば、覚えたことを使って考える問題や、文章・図・資料から必要な情報を読み取る問題が増えていきます。
その中で大切なのは、点数だけを見て問題数を増やすのではなく、どの問題で間違えたのか、同じ間違いを繰り返していないか、どこから理解が曖昧になっているのかを確認することです。
小4で残った苦手が小5の学習に影響し、小5の割合や分数の理解が小6の比やその後の中学校数学につながることもあります。早い段階でつまずきを見つければ、必要なところへ戻って学び直しやすくなります。
「以前よりテストの点数が下がってきた」「算数の文章題になると急に手が止まる」「小6になったので中学校へ進む前に苦手を確認したい」という場合は、明光義塾で現在の学習状況を確認してみてください。学年だけで判断せず、できている内容と、どこから難しくなっているのかを見ながら必要な学習を考えます。
広島エリアの明光義塾では、小学生の学校内容の復習、苦手単元の学び直し、中学校へ向けた準備などについてご相談いただけます。お子さまの現在の理解度や学習方法が気になる方は、お問合せ・体験授業からお気軽にご相談ください。
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