高校受験の模試結果はどう見る?偏差値・判定・志望校平均との差の確認方法

明光義塾 BLOG
MEIKO BLOG 学習情報

高校受験の模試結果はどう見る?偏差値・判定・志望校平均との差の確認方法

高校受験に向けて受けた模試の結果が返ってきたとき、「偏差値55は良い方なのか」「C判定なら志望校を変えた方がいいのか」と気になったことはありませんか。

志望校を目指して勉強している中学生は、模試の結果が返ってくると、まず得点や判定を確認したくなるでしょう。保護者の方も、成績表に書かれた数字を見て、今の学力で志望校に届くのか不安になることがあるでしょう。

しかし、模試の結果は得点や合格判定だけを見ても、受験者の中でどの位置にいるのかまでは分かりません。偏差値や平均点、志望校内順位も見ると、同じ模試を受けた生徒との違いや、志望校を希望する生徒との得点差を確認できます。

特に注意したいのが、志望校を希望する生徒の平均点は、合格に必要な点数とは違うことです。成績表に「平均との差がマイナス20点」と表示されていても、あと20点取れば合格できるという意味ではありません。

この記事では、高校受験の模試結果の見方について、偏差値・合格判定・志望校平均との差を中心に、具体的な数字を使いながら解説します。

高校受験の模試結果はどこを見る?成績表の基本的な見方

高校受験の模試結果には、各教科の得点や偏差値、平均点、順位、志望校の合格判定などが記載されています。

模試によって成績表の形式は異なりますが、最初に確認したいのは、自分の得点が受験者全体の平均点より何点高いか、または低いかということです。

そのうえで、5教科の合計点や教科別の結果、志望校を希望している受験者の中での順位を見ていきます。

模試の点数と平均点を比べると何が分かる?

模試の成績表を受け取ったら、まず自分の得点と受験者全体の平均点を比べてみましょう。

例えば、数学の得点が65点で、受験者全体の平均点が50点だった場合、自分の点数は平均より15点高いことになります。

反対に、英語が42点で平均点が55点なら、平均より13点低い結果です。

このように平均点と比較すると、自分の点数が平均よりどれくらい高いか、または低いかが分かります。

同じ65点でも、平均点が40点の模試と60点の模試では、平均との差は変わります。平均点が低い模試で65点を取った場合の方が、平均との差は大きくなります。

ただし、受験者全体の平均点を上回っているからといって、志望校の合格水準に達しているとは限りません。

例えば、数学で平均より15点高くても、志望校を希望する受験者の平均点が75点なら、その集団の平均には10点届いていません。

まずは受験者全体の平均点と自分の得点を比べ、その後に志望校を希望する受験者の平均点とも比較しましょう。

模試の5教科合計点と教科別の結果は両方確認する

高校受験の模試では、5教科の合計点に目が向きやすいものです。しかし、合計点が同じでも、教科別に見ると成績の特徴は異なります。

例えば、5教科合計が300点だったとして、国語・数学・英語・理科・社会をそれぞれ60点取った生徒と、国語60点、数学30点、英語90点、理科55点、社会65点という生徒では、得点の内訳が違います。

前者は5教科で同程度の点数を取っていますが、後者は得意教科と苦手教科の差が大きい状態です。

合計点だけを見ていると、数学の得点が低いことや、英語に得点が偏っていることを見落としてしまいます。

また、模試によっては教科ごとの偏差値や受験者平均との差も表示されています。得点が高くても平均点との差が小さい教科があれば、点数が低くても平均を上回っている教科もあります。

5教科の合計点で全体の結果を確認した後は、教科別の得点と平均点を比べてみてください。どの教科で平均との差が大きいのかが分かります。

模試の全体順位と志望校内順位はどう違う?

模試の成績表には、受験者全体の順位が表示されていることがあります。

例えば、受験者が5,000人いる模試で800位だった場合、その模試の受験者5,000人の中で800位だったということです。

一方、志望校内順位は、同じ高校を志望校として登録した受験者の中での順位を表します。

例えば、ある高校を第一志望に登録した生徒が150人いて、その中で30位なら、同じ高校を希望する模試受験者150人の中で30番目ということになります。

全体順位は模試を受けた集団の中での位置を表し、志望校内順位は同じ高校を希望する集団の中での位置を表しているため、比較する集団が違います。

ただし、志望校内順位は実際の高校入試の順位ではありません。模試を受けていない生徒は含まれず、その後の志望校変更も、この時点の順位には反映されません。

なお、すべての模試で志望校内順位が表示されるわけではありません。記載がない場合は、偏差値や合格判定など、成績表に掲載されている情報から志望校との学力差を確認します。

高校受験の模試で偏差値はどう見る?点数との違いを解説

模試の偏差値を見て、自分の成績が良いのか悪いのか気になる中学生もいるでしょう。

偏差値は、受験者全体の得点分布の中で、自分がどの位置にいるのかを示す数値です。

100点満点のテストで何点取ったかを示す得点とは異なり、受験者全体の平均点と得点のばらつきを使って計算されます。

そのため、同じ点数を取っても、模試によって偏差値が変わることがあります。

偏差値50・55・60はそれぞれ何を意味する?

模試の偏差値は、受験者全体の平均を50として表します。

偏差値50は、その模試を受けた集団の平均水準にあたります。偏差値55は平均より0.5標準偏差、偏差値60は平均より1標準偏差高い位置にいることを示します。

ただし、偏差値60だから60点取れた、あるいは上位40%という意味ではありません。

偏差値は、平均点からどれだけ離れているかを、得点のばらつきも踏まえて表した数値です。

例えば、平均点が50点、得点の標準偏差が15点の模試なら、65点を取った生徒の偏差値は60になります。

一方、同じ平均点50点でも、標準偏差が30点であれば、65点の偏差値は55です。

このように、同じ65点でも受験者全体の得点分布によって偏差値は変わります。

また、偏差値50は全国の中学生全員の平均という意味ではありません。あくまで、その模試の偏差値の計算対象となった受験者集団の平均です。

偏差値を見る際は、数字の高さだけでなく、どの模試で出た偏差値なのかも確認してください。

前回より点数が上がっても偏差値が下がることはある?

前回の模試より点数が上がったのに、偏差値が下がってしまうことがあります。

例えば、前回の数学の模試では60点を取り、平均点が45点、標準偏差が15点だったとします。この場合、偏差値は60です。

次の模試では70点を取ったものの、平均点が60点、標準偏差が20点だった場合、偏差値は55になります。

自分の得点は60点から70点へ10点上がっていますが、偏差値は60から55へ下がっています。

これは、前回よりも平均点が高くなり、受験者全体の得点分布も変わったためです。

反対に、得点が前回より低くなっても、受験者全体の平均点が大きく下がっていれば、偏差値が上がる場合もあります。

そのため、模試の結果を比較するときは、得点の増減だけでなく、平均点と偏差値がどう変化したのかを確認する必要があります。

ただし、出題範囲や問題の難しさも変わるため、得点が10点上がったことだけで、前回より学力が伸びたと判断することもできません。

違う種類の模試で偏差値を比較してもよい?

高校受験では、学校で受ける実力テストのほか、塾や模試実施団体が行うテストを受けることもあります。

異なる種類の模試で出た偏差値は、そのまま比較できません。

例えば、ある模試で偏差値60、別の模試で偏差値55だったとしても、それだけで学力が下がったとは判断できません。

模試ごとに受験者の人数や学力層が異なるためです。

学力の高い生徒が多く受ける模試と、幅広い学力層の生徒が参加する模試では、同じ程度の学力でも偏差値が異なることがあります。

また、出題範囲や問題の難しさにも違いがあります。

偏差値の変化を確認する場合は、できるだけ同じ種類の模試で、前回と今回の結果を比較してください。同じ模試でも受験者の構成や出題範囲は変わるため、偏差値だけでなく、教科別の得点や平均点も確認してください。

高校受験の模試判定はどう見る?A判定からE判定までの考え方

高校受験の模試では、志望校に対する合格判定が表示されることがあります。

A判定やB判定が出るとうれしく感じる一方、C判定やD判定が出ると、志望校に合格できないのではないかと不安になる中学生もいるでしょう。

しかし、合格判定は実際の入試結果を確定するものではありません。模試の成績や、実施団体が設定した志望校別の基準をもとに出される評価です。

A・B・C・D・E判定は何を表している?

模試の合格判定は、一般的にAからEなどの段階で表示されます。

A判定は合格可能性が高い評価、B判定は比較的高い評価として扱われることが多く、C判定、D判定、E判定と進むにつれて、合格可能性が低い評価になります。

ただし、A判定が何%以上を意味するのか、C判定がどの範囲を表すのかは、模試によって違います。

例えば、A判定を合格可能性80%以上とする模試もありますが、すべての模試で同じ基準が使われているわけではありません。

また、模試によってはA〜Eではなく、合格圏・可能圏・努力圏などの名称で評価するものもあります。

そのため、A判定やC判定という文字だけで、合格可能性を一律の割合で判断することはできません。

模試の成績表や同封されている資料には、判定基準の説明が掲載されていることがあります。まずは受験した模試の判定基準を確認してください。

また、合格可能性80%という評価が出ても、合格が保証されるわけではありません。実際の入試では当日の得点や他の受験者の成績、調査書なども関係します。

C判定やD判定なら志望校を変更した方がよい?

模試でC判定やD判定が出ると、志望校を変更した方がよいのではないかと考えることがあります。

しかし、1回の判定だけで志望校を変更する必要はありません。

例えば、中学3年生の夏にD判定だった場合と、入試直前の模試でD判定だった場合では、受験までに残された時間が異なります。

また、同じD判定でも、C判定に近いD判定と、E判定に近いD判定では、次の判定に上がるまでに必要な得点や偏差値が異なります。

成績表に判定の境界となる偏差値や得点が表示されている場合は、次の判定までどれくらい差があるのかを確認してみましょう。

前回の模試ではD判定、今回がC判定だった場合も、判定が一段階上がったという結果だけでなく、偏差値や得点がどのように変わったのかを見る必要があります。

一方、入試直前まで判定が低い場合は、志望校との偏差値差や目標点との差も確認する必要があります。

模試の判定は志望校を決める際の資料の一つです。実際に受験する高校を判断するときは、複数回の模試結果や学校の成績も合わせて確認しましょう。

高校選びについて悩んでいる方は、広島で志望校が決まらない中学生へ|偏差値だけで選ばない高校受験の進路相談も参考にしてください。

同じ志望校でも模試によって判定が違うのはなぜ?

同じ高校を志望校として登録していても、受ける模試によって合格判定が変わることがあります。

例えば、ある模試ではB判定だったのに、別の模試ではC判定という結果になる場合です。

模試によって受験者の学力層が異なることが理由の一つです。受験者の集団が変われば偏差値も変わるため、志望校に対する評価が変化することがあります。

また、模試の実施団体によって、志望校の合格可能性を算出する方法や使用する過去のデータが異なります。

さらに、地域の高校入試に対応した模試では、調査書の成績などを判定に反映するものもありますが、学力検査の得点や偏差値を中心に判定する模試もあります。

判定に使うデータや計算方法が異なるため、同じ志望校でも結果が一致するとは限りません。

複数の模試を受けている場合は、A判定やB判定という文字だけを比べず、それぞれの判定基準と評価に使われている情報を確認してください。

模試結果で志望校平均との差を確認する方法

模試の結果を見るときは、受験者全体との比較だけでなく、志望校を希望している生徒との得点差も確認しましょう。

ただし、成績表に記載されている「平均点」が、誰の平均点なのかによって意味が異なります。

志望者平均点、過去の合格者平均点、合格目標点などは、それぞれ意味が異なります。成績表で何の数字を見ているのか確認しておく必要があります。

志望校の平均点と自分の得点はどう比較する?

模試によっては、同じ高校を志望校として登録している受験者の平均点が「志望者平均点」として表示されています。

例えば、5教科500点満点の模試で、自分の合計点が280点、志望者平均点が300点だったとします。

この場合、自分の得点から志望者平均点を引くと、280点-300点=マイナス20点となり、志望者平均点より20点低い計算です。

つまり、同じ高校を希望している模試受験者の平均より20点低い結果だったと分かります。

反対に、自分が320点で志望者平均点が300点なら、平均との差はプラス20点です。

ただし、志望者平均点より20点低いことが、そのまま合格に20点足りないことを意味するわけではありません。

志望者平均点は、その高校を希望している模試受験者の平均点であり、実際に合格した生徒だけの平均点ではないためです。

志望者の中には、合格可能性が高い生徒もいれば、現時点では志望校との学力差が大きい生徒も含まれています。

志望者平均点との差は、同じ高校を希望する集団の平均点と、自分の得点がどれだけ離れているかを知るための数字として使いましょう。

模試の合格目標点と志望者平均点はどう違う?

模試の成績表に表示される点数には、志望者平均点のほかに、合格目標点や過去の合格者平均点などがあります。

志望者平均点は、その模試で同じ高校を志望した受験者の平均点です。

一方、過去の合格者平均点は、過去にその高校へ合格した生徒の得点をもとにした平均点を指します。ただし、模試の成績表に記載されている場合は、過去の入試本番の得点なのか、模試を受けた合格者の得点なのかを確認する必要があります。

また、合格目標点は、模試の実施団体が過去のデータなどを使って設定した、合格可能性を評価するための目安となる得点です。

例えば、志望者平均点が300点、合格目標点が340点と表示されている模試で、自分の得点が320点だったとします。

この場合、志望者平均点より20点高い一方、合格目標点には20点届いていません。

つまり、志望者平均点を上回っていても、合格目標点には届いていないことがあります。

ただし、合格目標点も合格を保証する点数ではありません。また、模試の得点と実際の高校入試の得点は、試験内容や配点が異なる場合があるため、そのまま比較できません。

成績表に複数の点数が表示されているときは、それぞれが何を意味する数字なのか、模試の説明資料で確認してください。

志望校平均との差が大きいときは何を確認する?

志望校の平均点より自分の得点が低い場合は、5教科のどこで差がついているのかを確認しましょう。

例えば、自分の合計点が280点で志望者平均点が320点だった場合、合計では40点の差があります。

しかし、40点の差が5教科に均等に分かれているとは限りません。

数学で15点、英語で12点、理科で10点、社会で3点低く、国語は平均と同じという結果なら、数学・英語・理科で大きな差がついていることが分かります。

このように教科別の点数を比較することで、合計点だけでは見えなかった差を確認できます。

さらに、模試によっては設問ごとの正答率が掲載されています。

例えば、受験者の80%が正解している問題を間違えていた場合は、多くの受験者が解けている問題で失点したことになります。

一方、正答率が10%の難しい問題を間違えていても、その問題を正解できた受験者は少数です。

ただし、設問別正答率は通常、模試を受けた集団全体の正答率です。志望校を希望する受験者だけの正答率とは限らないため、表示されている集計対象を確認してください。

志望校平均との差が大きいときは、合計点だけで判断せず、教科別の平均点や設問別の結果まで確認すると、どの部分で差がついているのかが分かります。

模試結果を確認した後の受験勉強については、中3の秋からでも高校受験に間に合う?成績別に優先したい勉強を解説でも紹介しています。

志望校内順位が高くても合格が決まるわけではない

模試の志望校内順位が高いと、志望校に合格できそうだと感じるかもしれません。

例えば、ある高校の募集定員が200人で、模試の志望校内順位が150人中30位だったとします。

志望校内順位が30位で、募集定員が200人なら、合格できると思うかもしれません。

しかし、この30位という順位は、同じ模試でその高校を志望校として登録した150人の中での順位です。

実際の高校入試では、この模試を受けていない生徒が出願することもあります。また、別の高校を第一志望にしていた生徒が、後から志望校を変更してくることもあります。

そのため、模試の志望校内順位が募集定員以内だからといって、合格が決まるわけではありません。

反対に、模試の志望校内順位が募集定員より低くても、実際の出願者の中で同じ順位になるわけではありません。

志望校内順位は、模試を受けた時点で同じ高校を希望している生徒との位置関係を表すものです。

志望校への合格可能性を確認するときは、順位だけでなく、偏差値や合格判定、得点差も合わせて見る必要があります。

高校受験の模試結果は偏差値・判定・志望校平均との差を合わせて確認しよう

高校受験の模試結果を見るときは、得点や合格判定だけでなく、平均点、偏差値、志望校平均との差にも目を向けてください。

模試で300点取ったとしても、受験者全体の平均点や志望校を希望する生徒の平均点によって、平均との差は異なります。

また、偏差値は受験者全体の中での位置を表し、合格判定は模試の実施団体が定めた基準による評価です。いずれも合格を保証する数字ではありません。

志望校平均との差についても、志望者平均点と合格目標点は別の数字として確認してください。成績表に書かれている数字が何を表しているのかを確認したうえで、自分の得点と比較しましょう。

さらに、広島県の公立高校入試では、模試の成績そのものが合否を決めるわけではありません。一次選抜では学力検査に加えて、調査書や自己表現などが評価されます。学力検査だけでなく、中学校での成績や自己表現の準備も必要です。

明光義塾では、模試の得点や偏差値、教科別の結果などを確認しながら、高校受験に向けた学習相談を行っています。

「模試の偏差値が志望校に届いているのか分からない」「C判定やD判定が出て不安」「志望校の平均点との差をどう考えればよいのか分からない」といった悩みがある方も、お気軽にご相談ください。

明光義塾の学習サポートについては、中学生の個別指導で詳しく紹介しています。模試結果を見ながら高校受験の勉強について相談したい方は、お問合せ・体験授業からお問い合わせください。

▶ LINEからのお問合せはこちら

📞 0120-939-906(受付:13:00〜21:00/日・月・祝休)