中学生の理科の勉強法|暗記だけでは伸びない「計算・実験・グラフ」の攻略法

明光義塾 BLOG
MEIKO BLOG 学習情報

中学生の理科の勉強法|暗記だけでは伸びない「計算・実験・グラフ」の攻略法

中学生の理科について、「用語は覚えているのにテストで点数が取れない」「計算問題になると急に分からなくなる」「実験やグラフの問題が苦手」という悩みは少なくありません。理科は暗記科目と思われることがありますが、用語を覚えるだけですべての問題を解ける教科ではありません。

定期テストや高校入試では、用語をそのまま答える問題だけでなく、計算、実験結果の読み取り、グラフ、図や表を使った問題も出てきます。覚えた知識を使って考えたり、問題文から必要な情報を読み取ったりする力も必要です。

そのため、「理科が苦手だから教科書を何度も読む」「用語を全部暗記する」という勉強だけを続けても、計算や実験問題で失点している場合は点数が伸びにくくなります。まず、自分がどの種類の問題で点数を落としているのかを確認することが大切です。

この記事では、広島で中学生の学習を支える明光義塾の視点から、中学生の理科の勉強法を「暗記」「計算」「実験」「グラフ」に分けて解説します。学校の定期テストだけでなく、その先の高校受験にもつながる理科の勉強法を紹介します。

目次
  1. 中学生の理科はなぜ暗記だけでは点数が伸びない?
  2. 中学生の理科の暗記は「用語だけ」で覚えない
  3. 中学生の理科の計算問題を解けるようにする勉強法
  4. 中学生の理科の実験・グラフ問題を攻略する勉強法
  5. 中学生の理科は「暗記→理解→問題演習→解き直し」で点数を伸ばそう

中学生の理科はなぜ暗記だけでは点数が伸びない?

理科で点数を取るために、用語や公式を覚えることは必要です。しかし、覚えた内容をそのまま答えるだけでは解けない問題もあります。

例えば、電流や電圧の公式を覚えていても、問題文から何を求めるのか判断できなければ式を立てられません。実験の結果を覚えていても、条件が少し変わった問題では、なぜその結果になるのかを考える必要があります。

グラフ問題でも、形を覚えるだけでは十分ではありません。縦軸と横軸が何を表しているのか、数値がどのように変化しているのかを読み取り、問題で聞かれている内容と結びつける必要があります。

理科の点数を上げるには、知識を覚える勉強と、覚えた知識を問題の中で使う練習の両方が必要です。まずは自分がどの種類の問題で失点しているのかを確認してみましょう。

理科は用語を覚えるだけでは解けない問題がある

理科には、植物のつくり、気体の性質、地層、天気など、多くの用語が出てきます。こうした言葉を覚えていなければ解けない問題があるため、暗記は理科の土台になります。

ただし、「用語を見れば意味を答えられる」という状態だけでは、聞かれ方が変わったときに迷うことがあります。

例えば、ある現象の名称を答えることはできても、「なぜその現象が起こるのか」「その現象を確かめるためにどのような実験をするのか」と聞かれると答えられない場合があります。

用語を覚えるときは、名前だけではなく、意味や起こる条件、関連する図や実験まで一緒に確認すると、問題の中でも知識を使いやすくなります。

計算・実験・グラフでは覚えた知識を使う力が必要

計算問題では、公式を覚えているだけでなく、問題文にある数字の中から必要なものを選び、適切な式を使わなければなりません。

実験問題では、「何を確かめる実験なのか」「どの条件を変えたのか」「結果から何が分かるのか」を読み取ります。教科書で見た実験でも、問題では条件や数値を変えた形で出題されることがあります。

グラフ問題も同じです。グラフの形を暗記するのではなく、縦軸と横軸の関係を読み取り、どのような変化が起きているのかを考えます。

暗記した知識を、計算・実験・グラフの問題で使える状態まで練習する必要があります。そこまでできて初めて、覚えた内容が理科の得点につながります。

まずテストや学校ワークで間違えた原因を確認する

理科の点数が低かったときに、「理科が苦手だった」で終わらせると、次に何を勉強すればよいのか分かりません。まず確認したいのは、どの種類の問題で失点したかです。

用語を知らなくて間違えたのであれば暗記不足です。公式は覚えていたのに式を立てられなかったのであれば、式を立てる練習が足りていない可能性があります。

実験の結果は覚えていたのに考察で失点したのであれば、実験の目的や条件まで理解できていなかったことが考えられます。グラフから数値を読み取れなかった場合は、軸や単位の確認から練習する必要があります。

同じ50点でも、失点の原因によって次に取り組む勉強は変わります。テストや学校ワークの間違いを見直し、「暗記」「計算」「実験」「グラフ」のどこに課題があるのかを確認してから勉強を始めましょう。

中学生の理科の暗記は「用語だけ」で覚えない

理科で暗記は必要ですが、教科書の太字の用語だけを順番に覚える勉強には限界があります。定期テストでは、用語そのものだけでなく、図や写真、実験結果と組み合わせて出題されることがあるからです。

用語を覚えるときは、「この言葉は何を意味するのか」「どの現象と関係するのか」「問題ではどのように聞かれるのか」まで確認します。

覚えるときに意味や図まで結びつけておけば、問題文の表現が教科書と少し違っていても答えを考えやすくなります。

暗記を「言葉を覚える作業」で終わらせず、問題を解くための知識に変えていきましょう。

用語は意味や現象まで説明できるようにする

用語を覚えたか確認するときは、その言葉を見て意味を説明できるか試してみてください。

例えば、名称だけを答えられる状態ではなく、「どのような現象なのか」「どのような条件で起きるのか」「何と関係しているのか」まで言える状態を目指します。

説明してみると、理解が曖昧な部分が見つかります。途中で言葉に詰まる場合は、その部分を教科書やノートで確認します。

自分の言葉で説明できるようになると、記述問題や実験の考察でも知識を使いやすくなります。

図・写真・実験と用語をセットで覚える

理科では、図や写真を見ながら名称を答える問題がよくあります。そのため、言葉だけではなく、図の形や位置と一緒に覚えることが有効です。

植物や人体のつくりであれば、図のどの部分を指しているのか確認します。地層や天気、電気回路なども、教科書の図を見ながら用語を確認すると、用語同士の関係もつかみやすくなります。

実験についても、「この器具は何のために使うのか」「この操作にはどのような意味があるのか」と確認しながら、用語と実験の手順を結びつけて覚えます。

問題集で図や写真が出たときに、名称だけでなく役割や現象まで答えられるか確認してみてください。

「用語を見て説明する」「説明を読んで用語を答える」の両方を練習する

用語の暗記では、一方向だけで覚えないことも大切です。

「蒸発とは何か」のように用語から意味を答える練習だけでなく、現象の説明を読んで名称を答える練習もします。どちらの聞かれ方でも答えられる状態を目指してください。

学校ワークでも、一度答えを覚えてしまうと問題文をよく読まずに正解できることがあります。その場合は、答えだけでなく「なぜこの答えになるのか」まで口に出して確認すると理解度が分かります。

高校受験では、教科書とまったく同じ聞き方だけが出るわけではありません。用語から説明、説明から用語の両方向で確認することで、表現が変わった問題にも対応しやすくなります。

学校ワークで覚えた知識を問題の中で使えるか確認する

用語を覚えたら、学校ワークや問題集で実際に問題を解きます。暗記した直後に正解できるかだけでなく、少し時間を空けてもう一度解くことも大切です。

間違えた場合は、答えだけを書き直して終わらせません。用語を忘れていたのか、問題文の意味を読み違えたのか、似た言葉と混同したのかを確認します。

特に定期テストでは、学校で使っているワークや授業プリントから似た形式の問題が出ることがあります。1回解いて終わりにせず、自力で答えられなかった問題をもう一度解いてください。

定期テスト全体の進め方については、明光義塾の定期試験対策でも紹介しています。

中学生の理科の計算問題を解けるようにする勉強法

理科の計算問題が苦手な中学生の中には、「公式は覚えたのに問題になると解けない」という人がいます。この場合、計算そのものより、式を作る前の段階で止まっていることがあります。

理科の計算では、問題文を読んで何を求めるのかを確認し、必要な数値を選び、単位を確認してから式を作ります。公式に数値を当てはめるのは、その後です。

密度や濃度、速さ、圧力、電流・電圧・抵抗など、単元によって使う式は変わりますが、問題を解くまでの考え方には共通する部分があります。

公式だけを何度も書いて覚えるより、「何を求める問題か」「どの数値を使うか」「単位は合っているか」を毎回確認する習慣をつける方が、初めて見る問題にも対応しやすくなります。

最初に「何を求める問題なのか」を確認する

計算問題を見たら、すぐに数値を公式へ当てはめず、まず問題の最後まで読み、何を求めるのかを確認します。

同じ単元でも、問題によって求めるものは異なります。電気の問題であれば電流を求める場合もあれば、電圧や抵抗を求める場合もあります。

求めるものが分かれば、どの関係を使えばよいのか考えやすくなります。問題文の中で求めるものを示す部分に線を引いてから始める方法も有効です。

計算が苦手なときほど、何を求めるのか確認してから式を書く習慣をつけましょう。

問題文・表・図から必要な数値を選ぶ

理科の問題では、一つの文章や表の中に複数の数値が出てくることがあります。すべての数値を使うとは限りません。

何を求めるのか確認したら、その答えを出すために必要な数値を問題文、図、表から探します。数値の横に書かれている単位も一緒に確認してください。

計算式が思いつかない場合は、求めるものと、問題から分かっているものを余白に書き出すと必要な式を考えやすくなります。

数字を見つけた順に計算するのではなく、「この数字は何を表しているのか」を確認してから使うことが大切です。

単位をそろえてから公式に当てはめる

単位をそろえないまま計算すると、式の考え方が合っていても誤答につながることがあります。理科の計算問題では、数字と同時に単位を見る習慣をつけてください。

問題文に複数の単位が出てきた場合は、そのまま式に入れず、必要に応じて単位をそろえます。解答で指定されている単位も確認します。

数値の横に単位を書いておくと、自分が今何を計算しているのか分かりやすくなります。答えを出したあとも、求められた単位になっているか見直してください。

「公式は合っていたのに間違えた」という場合は、計算ミスだけでなく単位の扱いも確認すると原因を見つけやすくなります。

公式は丸暗記せず「何と何の関係か」を理解する

公式を覚えることは必要ですが、文字の並びだけで覚えると、少し形を変えた問題で使えなくなることがあります。

公式を覚えるときは、「何と何の関係を表している式なのか」を一緒に確認します。数値が大きくなったときに答えがどう変化するのかまで考えられると、計算結果が大きくずれていないかにも気づきやすくなります。

例えば、問題を解いたあとに「一方の量が2倍になったら答えはどうなる?」と考えてみると、式の関係を理解できているか確認できます。

公式を覚える勉強と、実際の問題で使う練習を分けずに進めることが、理科の計算問題を解けるようになるために重要です。

間違えた計算問題は解説を閉じてもう一度解く

計算問題で間違えたとき、解説を読んで「分かった」と感じただけでは、次も同じところで止まることがあります。

解説を読んだら一度閉じて、最初から自分で解き直してください。何を求めるか、どの数値を使うか、どの公式を使うかを自分で判断できるか確認します。

すぐに解けた場合も、数日後にもう一度解いてみると、本当に身についているかが分かります。同じ問題で再び止まる場合は、まだ解き方が十分に身についていない可能性があります。

理科の計算は、解説を読む回数より、自分で式を作って答えまで出した回数を増やすことが重要です。

中学生の理科の実験・グラフ問題を攻略する勉強法

実験やグラフの問題は、暗記中心の勉強だけでは対応しにくい部分です。教科書で見た実験の名前や結果を覚えていても、条件が変わった問題や、結果を読み取って理由を書く問題ではそれだけでは足りません。

実験問題では、何を調べるための実験なのかを理解し、目的・条件・操作・結果・考察の順に確認します。グラフ問題では、線の形を見る前に、縦軸と横軸が何を表しているのかを確認します。

文部科学省の中学校理科でも、観察・実験を行うだけでなく、その結果を分析し、解釈する力が重視されています。実験結果を覚えるだけではなく、「なぜそう言えるのか」まで考えることが理科の学習では必要です。

実験とグラフは別々の問題に見えますが、実験で得られた結果を表やグラフにして、その関係を読み取る問題もあります。どちらも「与えられた情報から何が分かるのか」を考える練習が重要です。

実験問題は「目的・条件・操作・結果・考察」の流れで読む

実験問題を読むときは、文章を最初から最後まで何となく読むのではなく、実験の流れを意識します。

最初に「この実験では何を確かめたいのか」を確認します。次に、どの条件で行うのか、どのような操作をしたのか、その結果どうなったのかを見ます。

最後に、得られた結果から何が言えるのかを考えます。記述問題では、この「結果」と「そこから言えること」を区別できているかが重要です。

学校ワークで実験問題を解いたときも、正解したかだけを見るのではなく、目的から考察まで自分で説明できるか確かめてください。

「なぜこの操作をするのか」まで説明できるようにする

実験では、器具の使い方や操作の順番を問われる問題があります。このとき、手順だけを暗記していると「なぜその操作をするのか」と聞かれた場面で答えにくくなります。

教科書の実験を復習するときは、各操作について、なぜ必要なのかまで確認してください。「何を正しく測るためなのか」「何を防ぐためなのか」まで確認します。

理由を説明できれば、実験条件や聞かれ方が変わっても判断しやすくなります。

実験手順は順番だけを覚えるのではなく、その操作が必要な理由まで理解しておきましょう。

条件を変えたものと変えていないものを確認する

実験結果を比較する問題では、「どの条件を変えたのか」と「どの条件を同じにしたのか」を確認します。

一つの条件が結果にどう影響するかを調べる実験では、それ以外の条件まで違っていると、何が結果に影響したのか判断できません。

実験問題で複数の試験管や装置が並んでいる場合は、最初に変えた条件とそろえた条件を確認します。そのうえで、結果の違いを見ます。

「AとBでは何が違うのか」「なぜこの二つを比べるのか」を確認しながら読むと、考察問題にもつながりやすくなります。

グラフは最初に縦軸・横軸・単位を確認する

グラフ問題で最初に見るのは、線の形ではありません。まず縦軸と横軸が何を表しているのかを確認します。

次に、それぞれの単位を見ます。分・秒、℃、cm、Aなど、軸に示された単位を確認することで、グラフが何を表しているのかを正しく読み取れます。

軸を確認したら、目盛りも見ます。1目盛りが表す値を確認せずに数値を読むと、グラフの意味は分かっていても答えを間違えることがあります。

グラフ問題では、「縦軸」「横軸」「単位」「目盛り」を確認してから、線や点の変化を見る順番を習慣にしましょう。

グラフの増減・比例・変化した地点を言葉で説明する

グラフを見たら、数値を読むだけで終わらせず、どのように変化しているのかを言葉で説明してみてください。

横軸の値が増えたときに縦軸の値も増えているのか、減っているのか、一定なのかを見ます。直線になっている場合も、すぐに「比例」と決めず、値の関係を確認します。

途中で線の傾きや形が変わっている場合は、どの地点で変化したのか、その前後で何が違うのかを考えます。

グラフを「見る」だけではなく、「このグラフから何が分かるか」を一文で説明する練習をすると、選択問題だけでなく記述問題にも対応しやすくなります。

中学生の理科は「暗記→理解→問題演習→解き直し」で点数を伸ばそう

中学生の理科は、用語をたくさん覚えれば終わる教科ではありません。暗記した知識を使って、計算式を作ったり、実験結果から考察したり、グラフから関係を読み取ったりする問題があります。

まず用語や基本事項を覚え、その意味や現象を理解します。そのうえで学校ワークや問題集を解き、知識を問題の中で使えるか確かめます。間違えた問題は答えだけを覚えず、なぜ間違えたのかを確認して、自力でもう一度解きます。

理科の点数が伸びないときは、「暗記が足りない」と決めつけないことも大切です。用語を知らないのか、計算式を作れないのか、実験の目的が分からないのか、グラフを読み取れていないのかによって、次に取り組む勉強は変わります。

明光義塾では、学校の進度や前回のテスト結果、現在の理解度を確認しながら、一人ひとりに必要な学習内容を考えています。理科を含めた中学生の定期テスト・高校受験対策については、中学生の個別指導でも紹介しています。

「理科を勉強しているのに点数が伸びない」「計算や実験問題になると解けなくなる」という場合は、どこでつまずいているのかを一度確認してみてください。学習方法や受講科目について相談したい方は、お問合せ・体験授業から明光義塾へご相談いただけます。

▶ LINEからのお問合せはこちら

📞 0120-939-906(受付:13:00〜21:00/日・月・祝休)